頑張っているのに「代わりのきく人」で終わっている気がする人へ、自分の価値を育てる一冊『自分を一生モノに磨く方法』を読んで仕事への向き合い方を見直した理由
このままで、自分にしかない価値なんて残せるのでしょうか
真面目にコツコツ仕事をこなしてきたつもりなのに、ふと「自分がいなくても、この仕事は誰かが代わりにやれてしまうんだろうな」と虚しくなる瞬間があります。資格を取っても、スキルを増やしても、なぜか自分の市場価値に自信が持てない。流行りのスキルを追いかけても、それもすぐに別の何かに取って代わられるかもしれない、という漠然とした不安がずっと拭えずにいました。
そんなときに手に取ったのが、GUCCIの店長やティファニージャパンの代表取締役社長を歴任し、現在はキャリアコンサルタントとして活動するディメイ美代子さんの『自分を一生モノに磨く方法』でした。ラグジュアリーブランドの現場で「本物の価値」を扱ってきた著者だからこそ語れる、流行に左右されない自分の磨き方が詰まった一冊です。
本の紹介
長年、一流ブランドの現場でお客様と向き合ってきた著者は、「本当に長く愛される商品」と「一時的に売れるだけの商品」の違いを、誰よりも間近で見てきた人物です。本書は、その視点をそのまま「自分自身」に置き換え、流行やスキルの流行り廃りに左右されない、自分だけの価値をどう育てていくかを説いています。単なる自己啓発の精神論ではなく、接客の現場で培われた実践知がベースになっているため、具体的で腑に落ちる話が多いと感じました。
心に残った言葉・要点
①「一生モノ」とは、流行に左右されない自分の軸を持つこと
本書でまず語られるのが、「一生モノ」とは高価なものやブランド品のことではなく、時代やトレンドが変わっても価値が揺らがない、自分自身の軸のことだという考え方です。スキルや肩書きは移り変わっていくものだけれど、その土台にある「自分がどう在りたいか」という軸さえぶれなければ、環境が変わっても自分の価値は失われない、という指摘でした。
これを読んで、僕はこれまで最新のスキルや資格を追いかけることばかりに気を取られていて、その土台になる自分の軸について考えたことがほとんどなかったことに気づきました。何を身につけるかより先に、自分は何を大切にして働きたいのかを言葉にしてみることから始めようと思うようになりました。
②一流の接客は「相手を主役にする」ことから始まる
もう一つ印象的だったのが、一流の販売員ほど、自分の知識や実績をアピールするのではなく、徹底して「お客様を主役にする」接客をしているという話です。相手が本当に求めているものに耳を傾け、それに応えることに徹する姿勢こそが、長く信頼される関係につながるというのです。
僕はこれまで、仕事の場でもつい自分の頑張りや成果をアピールすることに意識が向きがちでした。この考え方を知ってから、会議や商談の場でも、まず相手が何を求めているかをじっくり聞くことを優先するようになりました。自分を大きく見せようとするより、相手の話をきちんと聞くことのほうが、結果的に信頼を積み重ねられるのだと実感しています。
③自分の「値付け」は、自分で決めていい
本書では、ブランド品の価値は原価だけで決まるのではなく、そのブランドが積み重ねてきたストーリーや信頼によって決まる、という話も紹介されています。同じように、自分自身の価値も、これまでの経験や積み重ねてきた姿勢によって、自分自身で意味づけしていいのだというメッセージが印象に残りました。
僕はこれまで、自分の市場価値は他人や会社の評価によって一方的に決められるものだと思い込んでいました。この本を読んでから、これまでの経験や失敗も含めて、自分にしか語れないストーリーとして捉え直すようになり、自分の価値を安売りしなくていいのだと思えるようになりました。
④小さな信頼の積み重ねが「一生モノ」の関係をつくる
最後に心に残ったのが、一流の販売員がリピーターを生み出すのは、大きなサプライズではなく、約束を守る、些細な気配りを欠かさないといった、小さな信頼の積み重ねだという話です。一回一回の対応の誠実さが、長期的な信頼という「一生モノ」の関係につながっていくという考え方でした。
僕はこれまで、大きな成果を出すことばかりに気を取られ、日々の小さな約束や気配りをおろそかにしがちでした。この本を読んでから、返信の速さや、小さな約束を必ず守ることなど、地味だけれど積み重ねが利く行動を意識するようになりました。
読み終えての決意・変化
この本を読み終えて、スキルや肩書きを増やすことだけが自分磨きではないのだと気づかされました。流行に左右されない自分の軸を育てること、目の前の相手を主役にすること、小さな信頼を積み重ねること。派手さはないけれど、こうした積み重ねこそが「代わりのきかない自分」をつくっていくのだと、働き方に対する意識が変わりました。
締めくくり
頑張っているのに自分の価値に自信が持てない、代わりのきく人材で終わってしまう気がする――そんな不安を抱えている方には、ぜひこの本を手に取ってみてほしいと思います。
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