自分の強みが言葉にできず自己PRのたびに詰まっていた人へ、『さあ、才能に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0』を読んで自分の武器を言語化できた理由
「あなたの強みは何ですか」と聞かれて、言葉に詰まったことはありませんか
転職活動の面接で「あなたの強みを教えてください」と聞かれたとき、僕は一瞬言葉に詰まりました。頭の中には漠然と「几帳面なところ」「人よりコツコツやれるところ」といった曖昧な言葉が浮かぶだけで、それが本当に自分らしい強みなのか、確信が持てないまま話していました。感覚として「自分には何かしらの得意分野があるはずだ」とは思っていても、それを具体的な言葉にする手立てがなかったのです。そんなときに手に取ったのが、トム・ラスさんの『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0』でした。
本の紹介
本書は、才能や強みについて抽象的な言葉で語りかけるタイプの本ではなく、アメリカの調査会社ギャラップ社が長年の統計的な調査研究をもとに開発した34の資質を軸に、自分自身の強みを診断ツールで可視化していく点が最大の特徴です。書籍に記載されたアクセスコードを使ってオンライン診断を受けると、34資質の中から自分に特に強く表れている上位資質(トップ5)が示され、それぞれの資質を仕事や日常でどう活かせるかという解説を読み込んでいく構成になっています。「才能とは何か」を読み物として学ぶ本というより、自分自身を測定するための実践的なツールという性格が強い一冊です。
心に残った言葉・要点
①才能とは「無意識に繰り返される思考・感情・行動のパターン」
本書はまず、才能を特別な人だけが持つ華やかな能力としてではなく、誰もが無意識のうちに繰り返している思考や感情、行動のパターンとして定義し直します。僕はそれまで「才能」という言葉に、目立つ実績や特技のイメージを重ねていましたが、日常の中で無意識にやっていること自体が才能の種なのだと知り、自分の中にある才能の見つけ方そのものが変わりました。
②弱みの克服より、強みを伸ばすほうが成果につながりやすい
本書は、苦手なことを平均点まで引き上げる努力よりも、すでに強い資質をさらに磨くほうが、限られた時間の中で大きな成果につながりやすいと繰り返し説きます。これまで僕は「苦手なことを克服しなければ」という発想にとらわれがちでしたが、まず自分の得意なところに時間を投資するという考え方は、努力の配分そのものを見直すきっかけになりました。
③34の資質から導かれる「トップ5」が、強みを言葉にしてくれる
オンライン診断を受けて自分のトップ5の資質を知ったとき、これまで漠然としか捉えられていなかった自分の特徴に、はっきりとした名前がつく感覚がありました。「なんとなく人の話を聞くのが得意」だと思っていたことが、特定の資質名として言語化されたことで、面接や自己紹介の場でも、根拠を持って自分の強みを説明できるようになりました。
④才能は、行動に変えて初めて「強み」になる
本書は、資質そのものはあくまで「才能の種」に過ぎず、それを知識やスキルと組み合わせて実際の行動に変えて初めて、成果につながる「強み」になるのだと念を押しています。診断結果を眺めて満足するだけでは意味がなく、日々の仕事の中でその資質をどう使うかを考え続ける必要があるという指摘は、診断ツールにありがちな「受けて終わり」になることへの戒めのように感じました。
読み終えての決意・変化
読み終えてから、僕は自分のトップ5の資質を紙に書き出し、日々の仕事の中でその資質が発揮されている場面を意識的に振り返るようになりました。自己PRの場でも、以前のように曖昧な言葉でごまかすのではなく、診断結果に基づいた具体的なエピソードを添えて話せるようになったのは、大きな変化だと感じています。
さいごに
自分の強みをうまく言葉にできず、自己PRのたびにもどかしさを感じている方には、ぜひ本書を手に取ってみてほしいです。既存の「才能」をテーマにした自己啓発書の多くが考え方や気づきの紹介にとどまるのに対し、本書はギャラップ社の統計的な知見に基づく34資質診断という具体的なツールを使って、自分だけの強みを可視化できる点が大きな違いです。『さあ、才能に目覚めよう』は、感覚でしか捉えられていなかった自分の強みに、初めてはっきりとした輪郭を与えてくれる一冊でした。
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