『「説明」がうまい人がいつも頭においていること』

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会議やプレゼンで「結局何が言いたいの?」と言われ続けていた僕が、『「説明」がうまい人がいつも頭においていること』を読んで伝え方を変えた理由

会議で自分なりに一生懸命説明したつもりなのに、「結局、何が言いたいんだっけ?」と聞き返される。資料も作り込んだし、話す内容も頭の中では整理していたはずなのに、相手にはうまく伝わっていない。そんな経験を何度も繰り返すうちに、自分は「説明が下手な人」なんだと思い込むようになっていました。

そんなときに読んだのが『「説明」がうまい人がいつも頭においていること』です。著者の犬塚壮志さんは、東京大学大学院で認知科学を研究し、予備校講師として何万人もの受験生に「分かりにくい内容を分かりやすく伝える」ことを専門にしてきた方だそうです。世の中には雑談力や聞き方、話し方をテーマにした本がたくさんありますが、本書は「説明」という一点に絞り込んで書かれているところに惹かれました。

本の紹介

本書は、雑談や傾聴のようなコミュニケーション全般ではなく、「相手に理解してもらうための説明」という具体的なスキルに焦点を当てています。認知科学の知見をベースに、人がどういう順番・構造で情報を提示されると理解しやすいのかを解説しており、「なんとなく分かりやすく話す」ではなく、再現性のある「説明の型」として身につけられる内容になっています。

心に残った言葉・要点

①「説明の目的は、話すことではなく”相手の頭の中に絵を描かせる”こと」

これまで自分は「自分が理解している内容を、そのまま言葉にすること」が説明だと思っていました。しかし本書は、説明の目的はあくまで「相手の頭の中に自分と同じイメージを再現させること」だと定義します。この視点の転換だけで、説明の組み立て方が大きく変わりました。

②「相手が知らない前提を、こちらが把握できているか」

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会議で伝わらなかった原因の多くは、自分が「当然知っているだろう」と思い込んでいた前提を、相手が実は知らなかったことにあると気づかされました。本書は、説明が上手い人ほど「相手は何を知らないか」から逆算して話の順番を組み立てていると指摘します。自分の頭の中の情報を出す順番ではなく、相手の理解の順番に合わせるという発想は目からうろこでした。

③「結論から話すか、順序立てて話すかは”相手次第”で変える」

「結論ファースト」が万能だと思い込んでいましたが、本書は、聞き手の前提知識や関心度によって、結論から入るべきか、順を追って積み上げるべきかを使い分ける必要があると説きます。テクニックを一つに決め打ちせず、相手に合わせて説明の型そのものを切り替えるという柔軟さに、自分の説明が自分本位だったことを思い知らされました。

④「一発で伝わらなくても、確認しながら進める設計にしておく」

意外だったのは、本書が「一度で完璧に伝えること」を目指していない点です。むしろ、途中で相手の理解度を確認するポイントをあらかじめ設計しておくことの重要性を説いています。「伝わったかどうかを確認せずに話し続けてしまう」自分の癖に気づき、説明の途中で「ここまで大丈夫ですか」と一言挟むようになりました。

読み終えての決意・変化

この本を読んでから、資料を作る前に「相手は何を知らないか」を書き出す習慣がつきました。まだ完璧な説明ができているとは言えませんが、少なくとも「結局何が言いたいの?」と聞き返される回数は確実に減っています。説明は才能ではなく、型として学べるスキルなのだと実感しています。

締めくくり

雑談や聞き方の本を読んでも、なぜか会議やプレゼンでの「説明」だけがうまくいかないと感じている方には、ぜひこの一冊を読んでみてほしいと思います。コミュニケーション全般ではなく「説明」という一点に絞られているからこそ、明日からすぐに試せる実践的な学びが詰まっています。

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