友人の何気ない一言が一日中頭から離れなかった僕が、『「繊細さん」の幸せリスト』を読んで繊細さを才能として受け入れた理由
友人のちょっとした一言が、いつまでも頭から離れませんか
友人からLINEで送られてきた、ほんの一言のメッセージ。相手にとっては何気ない一言だったはずなのに、僕はその言葉の意味を何度も読み返し、「もしかして怒らせてしまったのかもしれない」「機嫌を損ねたのかもしれない」と、一日中そのことばかり考えてしまうことがありました。相手に聞けばすぐに解決するようなことでも、なかなか聞けず、一人でぐるぐると考え込んでは疲れ果ててしまう。そんな自分を、ずっと「気にしすぎ」「考えすぎ」だと責めてきました。
繊細で敏感な自分の性格を直そう、鈍感になろうと努力してみたこともありましたが、うまくいきませんでした。そんなときに出会ったのが、HSP(繊細さん)専門のカウンセラーとして活動する武田友紀さんによる本書です。繊細さを「治すもの」としてではなく、日々の中で活かしていくための具体的なヒントが詰まった一冊でした。
本の紹介
本書は、繊細さゆえに人間関係や日常生活で疲れやすい人に向けて、繊細さを弱点としてではなく、豊かな感受性という才能として捉え直すための考え方と、日常の中で実践できる小さな習慣を紹介した一冊です。深刻な生きづらさの原因を分析するというよりも、日々の暮らしの中にある「いいこと」に目を向け、繊細さを味方につけて心地よく過ごすためのリストという、前向きで実践しやすい構成になっています。読んでいて気持ちが軽くなる、優しい語り口も印象的でした。
心に残った言葉・要点
①繊細さは「生きづらさ」ではなく「感じる力の豊かさ」
本書が繰り返し伝えてくれるのは、繊細さとは何かが欠けている状態ではなく、五感や感情のアンテナが人一倍豊かに働いている状態だという考え方です。「感じすぎてしまう自分」を欠陥のように捉えていた僕にとって、感受性の豊かさとして言い換えられただけで、ずいぶん気持ちが軽くなりました。
②小さな「いいこと」に気づく力を育てる
日常の中にある些細な心地よさ、たとえば天気の良さや、コーヒーの香り、誰かのちょっとした優しさに気づく力は、繊細さんならではの才能だという指摘が心に残りました。悪いことばかりに敏感に反応してしまうと思い込んでいましたが、同じ感受性の豊かさで、良いことにも敏感に気づけるのだと知り、視点が変わりました。
③自分の「快」を優先していい
人の気持ちを敏感に読み取ってしまうぶん、自分の気持ちより相手の気持ちを優先してしまいがちだった僕にとって、「自分が心地よいと感じることを、もっと優先していい」というメッセージは、新鮮な許可のように感じられました。誰かに気を遣う前に、自分自身の心地よさを大切にするという順番の発想が、これまでの自分にはありませんでした。
④考えすぎてしまう自分を責めるのではなく労う
友人の一言が気になって眠れなかったような夜も、「気にしすぎる自分」を責めるのではなく、「それだけ相手のことを大切に考えられる人なんだ」と言い換えることができる、という提案には救われる思いがしました。自分を否定する言葉ではなく、労う言葉をかけてあげるという習慣の大切さを、本書を通じて教えてもらいました。
読み終えての決意・変化
読んでからは、誰かの言葉が気になって考え込んでしまったときに、「気にしすぎ」と自分を責めるのではなく、「今日はよく気づいたね」と自分に声をかけるようにしています。まだすぐに切り替えられないこともありますが、繊細さを弱点として扱うのをやめただけで、以前より気持ちが軽くなった実感があります。繊細さを直すものではなく、活かすものとして捉え直せたことが、一番大きな変化でした。
さいごに
友人や周りの人の一言が気になって、一日中頭から離れなくなってしまう方には、ぜひ読んでほしい一冊です。『「繊細さん」の幸せリスト』は、繊細さを弱点ではなく才能として、前向きに受け入れ直すきっかけをくれる一冊でした。
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