本を読んでも何も変わらないと感じていた僕が、『学びを結果に変える アウトプット大全』を読んでインプット偏重をやめた理由
本を読んでも、何も変わっていない気がしませんか
ビジネス書やオンライン講座で学んだことを、翌週にはほとんど覚えていない。そんな経験はないでしょうか。僕自身、月に何冊も本を読み、セミナーを受講し、付箋だらけのノートを作っていました。それなのに、いざ会議で自分の意見を求められると言葉が出てこない。学んだはずの知識が、必要なときにまったく使えない自分に、ずっと違和感を抱えていました。
「もっとインプットを増やせば変わるはず」と思い込み、読む本の冊数を増やす日々。しかし冷静に振り返ると、増えていたのは「読んだ本の数」だけで、「できるようになったこと」はほとんど増えていませんでした。そんなときに書店で手に取ったのが、精神科医の樺沢紫苑さんによる本書です。
本の紹介
本書は、精神科医である著者が、脳科学・精神医学の知見をもとに「なぜアウトプットしないと記憶が定着しないのか」「なぜ行動しないと現実が変わらないのか」を体系的に解説した一冊です。「話す」「書く」「行動する」という具体的なアウトプットの方法が数多く紹介されており、単なる精神論ではなく、脳の仕組みに基づいた科学的な根拠とともに語られている点が特徴です。読書やインプットそのものを扱う本は世の中にたくさんありますが、本書は「なぜそれをすると記憶に残るのか」という脳科学的なメカニズムまで踏み込んで説明してくれるので、腹落ちしながら実践に移せる構成になっていました。
心に残った言葉・要点
①インプットとアウトプットの黄金比は3対7
本書で紹介されている「インプット3割・アウトプット7割」という比率に、最初は驚きました。僕はずっと逆で、インプット9割・アウトプット1割という配分で学んでいたからです。読んだら終わり、ではなく、読んだ内容の何倍もアウトプットする時間を取るべきだという指摘は、自分の学び方をそっくり組み替えるきっかけになりました。
②繰り返し使われた情報だけが長期記憶になる
脳は「何度も使われる情報」を重要だと判断し、長期記憶として保存する。逆に使われない情報はどんどん忘れていく。この仕組みを知ってから、本を読んだらすぐに誰かに話す、SNSに一言でも書く、翌日にもう一度使ってみるということを意識するようになりました。読みっぱなしにしていた過去の自分が、もったいなく感じられました。
③「書く」という行為が記憶の定着に効く
話す・書く・行動するの中でも、特に「書く」ことが記憶の定着に効果的だという指摘も印象的でした。手を動かして書くという運動を伴う行為が、脳の広い範囲を活性化させるためだそうです。それ以来、学んだことをノートに手書きで書き出す習慣を意識的に増やしました。
④行動しなければ、現実は1ミリも変わらない
「インプットは自己満足であり、現実を変えるのはアウトプットだけ」という趣旨のメッセージは、耳が痛いと同時に、これまでの自分の学び方に対する言い訳を打ち砕いてくれました。知識を増やすことそのものに満足してしまっていた自分に、強く突き刺さった言葉でした。
読み終えての決意・変化
読んでからは、本を読んだらその日のうちに一言でも誰かに話す、SNSに感想を書く、という小さなアウトプットを必ずセットにするようにしました。まだ完璧にできているわけではありませんが、以前より「学んだことが会話や仕事の中で自然に出てくる」実感が増えてきています。インプットの量を追いかけるのではなく、アウトプットの量を追いかける方向に、学び方の軸そのものが変わりました。
さいごに
学んでいるはずなのに何も変わっている気がしない、そんなもどかしさを抱えている方には、ぜひ読んでほしい一冊です。『学びを結果に変える アウトプット大全』は、シリーズを通じて長く読み継がれているロングセラーだと言われていますが、数字以上に、行動につながる具体的な方法論そのものに価値がある本だと感じました。ビジネス書関連の賞を受賞したとも紹介されているようですが、賞よりも実践してみた変化のほうが、僕にとってはずっと説得力がありました。
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