『どうにかする』

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計画通りにいかない現場で立ち尽くしていた僕が、『どうにかする』を読んで”型破りな知恵”を武器にできた理由

マニュアル通りにいかない現場で、立ち尽くしていませんか

予算も人手も足りない、そもそも前例がない。そんな状況でプロジェクトを任されたとき、僕は真っ先に教科書通りの「正しい進め方」を探そうとしました。けれど現実は、きれいなフレームワーク通りには絶対に進んでくれません。想定外のトラブルが次々に起きるたびに、「どうすればいいのか」と立ち尽くしてしまう自分がいました。ルールや正攻法を守ろうとすればするほど、かえって身動きが取れなくなっていく感覚がありました。

そんなときに出会ったのが、オックスフォード大学サイード・ビジネススクールの准教授、パウロ・サバジェ氏による本書でした。整った先進国のオフィスの話ではなく、資源も制度も乏しい混沌とした環境で結果を出す人たちの思考法を扱っていると知り、今の自分に必要な内容かもしれないと感じました。

本の紹介

本書は、恵まれた環境や潤沢なリソースがなくても「どうにかする」人たちに共通する思考のパターンを紹介する一冊です。海外メディアでは注目の一冊として紹介されていると言われており、単なる精神論ではなく、限られた条件下で結果を出すための具体的な戦術に踏み込んでいる点が特徴です。正攻法が通用しない現場に立たされたことのある人ほど、うなずける内容が多いはずです。

心に残った言葉・要点

①完璧な計画より「今あるものをどう使うか」

本書は、理想的な条件が揃うのを待つのではなく、今手元にあるリソースをどう組み合わせて使うかを考える姿勢を繰り返し強調します。予算がない、人がいないと嘆く前に、今あるものに目を向ける。この発想の転換だけで、目の前の状況への見方が変わりました。

②ルールを破らず、ルールの隙間を使う

型破りに見える人たちも、実はルールを堂々と破っているわけではなく、ルールとルールの間にある隙間を巧みに使っているという指摘が印象的でした。正面から制度を壊すのではなく、制度の枠内でどう工夫するか。真面目にルールを守ろうとしすぎて視野が狭くなっていた自分には、大きな気づきでした。

③問題を裏返して見る「フリップ」の発想

行き詰まったときに問題そのものの前提をひっくり返して考え直すという視点も紹介されています。「足りないもの」ばかりに気を取られていた僕は、そもそも問いの立て方自体を変えてみるという発想を持っていませんでした。同じ状況でも、見る角度を変えるだけで解決の糸口が見えてくることを実感しました。

④既存の仕組みに”ただ乗り”する賢さ

ゼロから何かを作り上げるのではなく、すでにある仕組みやネットワークにうまく乗っかることで、限られたリソースでも大きな成果を出せるという考え方も語られています。全部自分たちで抱え込もうとしていた自分の仕事の進め方を、根本から見直すきっかけになりました。

読み終えての決意・変化

読み終えてから、トラブルが起きたときに「正しい手順は何か」ではなく「今ある手札で何ができるか」を先に考えるようになりました。完璧な準備を待たずに動き出すことへの抵抗感も、以前よりずっと小さくなった実感があります。

さいごに

マニュアル通りにいかない現場で立ち尽くしてしまう方には、ぜひ読んでほしい一冊です。『どうにかする』は、混沌とした状況を嘆くのではなく、そこで動くための知恵を与えてくれる本でした。

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