上司や取引先の理不尽な言い分に「クソが!!」と叫びたくなる人へ、『理不尽仕事論』を読んで消耗しなくなった理由
「なんでこっちが悪いことになってるんだ」と思ったことはありませんか
会議で決まったはずの方針が、翌週には「言った覚えがない」の一言でひっくり返る。自分のミスでもないのに、上の機嫌を損ねただけで叱責される。取引先の無理な要求を、板挟みになった現場が飲み込むしかない――そんな理不尽な場面に何度もぶつかって、心の中で「クソが!!」と叫んだことがある人は、僕だけではないと思います。
僕自身、ある日突然「言った通りにやってないじゃないか」と詰められたとき、記録にも残っている自分のメモを見せても取り合ってもらえず、ただただ理不尽さに消耗した経験があります。そんなときに読んだのが、組織開発コンサルタントの坂井風太氏と、お笑いコンビ「ばびぶーん」のぐんぴぃ氏による対談形式の一冊、『理不尽仕事論 「クソが!!」と思った時に読む本』でした。
本の紹介
本書は、組織づくりの専門家であるコンサルタントと、芸能界という理不尽の宝庫で揉まれてきたお笑い芸人が、ラジオ番組での対談をベースに理不尽な職場との向き合い方を語り合う一冊です。専門家の理論だけでも、当事者の愚痴だけでもなく、両方の視点が交差しているからこそ、「わかる、けれどどう動けばいいか」まできちんと踏み込んでくれる内容になっています。理不尽をなくす方法ではなく、理不尽と付き合いながら消耗しない方法を教えてくれる本、というのが僕の印象です。
心に残った言葉・要点
①理不尽は「なくなるもの」ではなく「マネジメントするもの」という前提
本書がまず突きつけてくるのが、理不尽な出来事はゼロにはならない、という現実的な前提です。「理不尽をなくそう」と考えると、なくならない現実に何度も心が折れてしまう。そうではなく、理不尽が起きること自体は織り込んだうえで、それにどう対処するかを考える。この前提を持つだけで、理不尽な出来事に対する心構えがずいぶん軽くなりました。
②怒りは「感じたあと」の使い方で人生が変わる
「クソが!!」と思う瞬間自体は否定しなくていい、というメッセージも印象的でした。怒りを我慢して飲み込むのではなく、一度きちんと感じたうえで、その感情をどう次の行動に変換するか。ぐんぴぃ氏の芸人としての具体的なエピソードを交えたやりとりは、理屈だけでなく実感として腹落ちしました。
③理不尽な人ほど「自分の枠組み」でしか物事を見ていない
理不尽な言動をする人の多くは、悪意というより「自分の狭い基準がすべて」だと思い込んでいるだけ、という指摘にはハッとさせられました。相手の理不尽さを自分の人格否定として受け取らず、「この人の物差しが狭いだけだ」と切り分けて考えられるようになってから、必要以上に落ち込むことが減りました。
④理不尽をやり過ごす「型」を持っておく
理不尽な出来事のたびにゼロから対応を考えるのではなく、自分なりの受け流し方・立て直し方の「型」を事前に持っておくことの大切さも語られています。僕は「一晩置いてから返信する」「まず信頼できる同僚に話してみる」という自分なりの型を作るようになりました。
読み終えての決意・変化
この本を読んでから、理不尽な出来事に出会うたびに「またか」と全部を自分の中に溜め込むのをやめて、感情を感じたあとにどう次の一手を選ぶかを意識するようになりました。理不尽自体はこれからも起き続けるはずですが、それに振り回される時間は以前より短くなった気がします。
さいごに
理不尽な職場に消耗しきっている方、「クソが!!」と叫びたい夜を過ごしたことがある方に、共感とともに次の一歩を後押ししてくれる一冊としておすすめしたいです。
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