『「機嫌がいい」というのは最強のビジネススキル』

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会議前のイライラをそのまま態度に出してしまう人へ、「ご機嫌力」というビジネススキルを教える一冊『「機嫌がいい」というのは最強のビジネススキル』を読んで感情との付き合い方を変えた理由

😤 トラブル対応の直後、次の会議で無愛想になっていませんか?

朝一番でクレーム対応に追われ、気持ちが落ち着かないまま次の定例会議に入ってしまったことがあります。頭では「切り替えなきゃ」とわかっているのに、部下からの何気ない質問に対してぶっきらぼうな返事をしてしまい、会議室の空気が一気に固くなったのを今でも覚えています。会議が終わったあと、後輩から「今日、機嫌悪かったですか」と遠慮がちに聞かれ、自分では隠していたつもりの不機嫌が、しっかり周囲に伝わっていたことにショックを受けました。

「機嫌は性格の問題だから、直そうにも直しようがない」と半ば諦めていた頃に出会ったのが、スポーツドクターの辻秀一さんが書いた『「機嫌がいい」というのは最強のビジネススキル』でした。スポーツ現場で選手のパフォーマンスを見てきた著者が、なぜビジネスパーソン向けに「機嫌」を語っているのか気になり、手に取ってみることにしました。

📖 感情論ではなく、スポーツ心理学に基づく「フレームワーク」として機嫌を扱う本

この本の特徴は、「機嫌よくいましょう」という精神論で終わらせず、スポーツ心理学でいう「フロー(心と体が最も良い状態で連動している状態)」という考え方をベースに、機嫌の良さを再現性のあるスキルとして体系化している点にあります。アスリートが本番でパフォーマンスを発揮するために心の状態を整えるのと同じ発想を、日々の仕事に応用するというアプローチです。

「機嫌がいい・悪いは生まれつきの性格」だと思い込んでいた僕にとって、これは単なる気の持ちようの話ではなく、練習によって再現できる「技術」として説明されていることが、大きな発見でした。

心に残った言葉・要点

①「機嫌は”性格”ではなく”スキル”である」

本書で繰り返し語られるのが、ご機嫌かどうかは生まれ持った性格の問題ではなく、後天的に鍛えられるスキルだという考え方です。「あの人は元々機嫌がいい人だから」と自分と切り離して考えていた僕にとって、機嫌そのものをトレーニング可能なビジネススキルとして扱うという発想の転換は、率直に言って目からウロコでした。性格だから仕方ないと諦めるのではなく、練習すれば変えられる領域だと思えるようになったことで、自分の不機嫌さへの向き合い方が変わりました。

②「結果(Do)の前に、心の状態(Be)を整える」

印象的だったのが、「何をするか(Do)」の前に「どんな心の状態でいるか(Be)」を先に整えるべきだという順番の話です。多くの人は結果を出そうと必死にDoにばかり意識を向けますが、心の状態が乱れたままではパフォーマンスは発揮できない、という指摘でした。クレーム対応の直後に何も切り替えないまま会議に突入していた僕は、まさにBeを整えないままDoに飛び込んでいたのだと気づかされました。それ以来、会議の前には短くても数十秒、心の状態をリセットする時間を意識的に取るようにしています。

③「不機嫌は”事実”ではなく、自分がつくった”解釈”にすぎない」

本書では、出来事そのものと、それに対する不機嫌という反応は別物であり、不機嫌は自分の内側で作られた解釈に過ぎないという考え方が紹介されています。クレーム対応というトラブルは事実ですが、そのあとの会議でぶっきらぼうになるかどうかは、自分が選んだ反応でしかなかったのだと気づかされました。出来事と自分の感情反応の間に距離を置けるようになってから、以前よりも周囲に不機嫌をぶつける回数が減った実感があります。

④「機嫌の良さはチームに伝染し、パフォーマンスを底上げする」

もうひとつ心に残ったのが、リーダーやマネージャーの機嫌はチーム全体のパフォーマンスに直結する、という指摘です。自分一人の気分の問題だと思っていた「不機嫌」が、実はチームの空気や部下の発言のしやすさにまで影響を与えていたのだと知り、責任の重さを感じました。今では、自分の機嫌を整えることは自分のためだけでなく、チームのための仕事の一部だと捉えるようになっています。

読み終えての決意・変化

この本を読み終えて一番変わったのは、「機嫌が悪くなるのは仕方ない」という受け身の姿勢から、「機嫌は自分でコントロールできるビジネススキルだ」という能動的な姿勢に変わったことです。もちろんトラブル対応の直後に完全にフラットな気持ちになるのは簡単ではありませんが、それでも「今、Beを整えずにDoに入ろうとしていないか」と一呼吸置けるようになったことで、以前より周囲に無愛想な態度を取る回数は確実に減りました。

締めくくり

忙しさやトラブルにかまけて、気づかないうちに不機嫌を周囲にまき散らしてしまっている方は、決して少なくないはずです。機嫌の良さを単なる性格ではなく、鍛えられるビジネススキルとして捉え直すことで、仕事のパフォーマンスも人間関係も変わっていくかもしれません。同じように「切り替えられない自分」に悩んでいるなら、ぜひこの一冊を読んでみてほしいです。

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