『STOP OVERTHINKING』

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会議前のシミュレーションが止まらなかった僕が、『STOP OVERTHINKING』を読んで思考のループを抜け出す習慣を持てた理由

頭の中で同じことを何度も繰り返してしまっていませんか

明日の会議で聞かれそうな質問と、その答えを頭の中で何十パターンもシミュレーションする。布団に入ってからも「あの言い方で良かったのか」「もっと違う伝え方があったのでは」と、終わったことを何度も巻き戻して考えてしまう。気づけば時計は深夜1時を回っていて、寝不足のまま迎えた本番では、逆に頭が真っ白になって用意していた言葉が出てこない――そんな悪循環を、僕は何年も繰り返していました。

「考えすぎ」は真面目さの裏返しだと思っていたので、なかなかやめられませんでした。ところが本書『STOP OVERTHINKING』を読んで気づいたのは、考えすぎている時間の多くは、実は「考えている」のではなく「同じ不安をぐるぐる再生しているだけ」だということでした。

本の紹介

本書は、思考が止まらなくなる仕組みを行動心理学の視点から解き明かしたうえで、そこから抜け出すための実践的な習慣を提示している一冊です。「考えるのをやめなさい」という精神論ではなく、思考のループにハマったときに具体的に何をすればいいのかという行動レベルの手順に落とし込んでくれているのが特徴で、頭ではわかっていても実際には抜け出せない、という僕のような読者にこそ効く内容だと感じました。「考えすぎ」をテーマにした本は他にもいろいろありますが、本書は5つの具体的な習慣という行動プログラムとして提示している点が、僕にとっては一番実践しやすいポイントでした。

心に残った言葉・要点

①「考える」と「悩む」はまったく別のもの

本書で繰り返し語られるのが、前に進むための「考える」と、同じ場所をぐるぐる回るだけの「悩む」を切り分ける視点です。悩んでいるときは、新しい情報も結論も生まれていない。ただ不安という感情を再生しているだけ、という指摘に僕は強く頷きました。「今のこれは考えているのか、悩んでいるだけなのか」と自分に問いかける癖がついてから、無駄なループに気づくスピードが早くなった気がします。

②思考に「締め切り」をつくる

本書では、答えの出ない問題を延々と考え続けるのではなく、あらかじめ「この件について考えるのは10分だけ」と時間の枠を決めてしまう習慣が紹介されています。締め切りのない思考は無限に広がってしまいますが、時間を区切るだけで、不思議と考えがまとまりやすくなる。僕もタイマーをセットして考える時間を区切るようにしてから、同じ悩みを何時間も抱え続けることが減りました。

③体を動かして、思考のスイッチを切り替える

頭の中だけで解決しようとするほど、思考はループしやすくなる。本書は、散歩や軽い運動など体を動かす行動を、思考を止めるスイッチとして活用することを勧めています。デスクに座ったまま考え込むのではなく、一度立ち上がって歩く。単純なことですが、僕自身、行き詰まったときに5分だけ外を歩くようにしてから、頭の中の堂々巡りがふっと途切れる感覚を何度も味わいました。

④「完璧な答え」を探すのをやめる

考えすぎる人ほど、100点の正解を出そうとして手が止まる、という指摘も印象的でした。本書は、まず動ける程度の「十分な答え」で一歩を踏み出し、進みながら修正していく姿勢を勧めています。完璧な準備が整うまで動けなかった僕にとって、この考え方は行動のハードルを大きく下げてくれるものでした。

読み終えての決意・変化

読み終えてから、僕は「考える時間」と「悩む時間」を意識的に区別するようにしています。不安がぐるぐる再生され始めたら、いったんタイマーをセットするか、席を立って歩く。それだけのシンプルな行動ですが、頭の中の会議室に居座り続ける時間は、以前よりずっと短くなりました。

さいごに

同じことを何度も考え続けて、夜になっても頭が休まらない――そんな感覚に心当たりがある方には、ぜひ手に取ってほしい一冊です。『STOP OVERTHINKING』は、考えすぎる自分を責めるのではなく、思考のループから抜け出すための具体的な行動を教えてくれる本でした。

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