『書けないんじゃない、考えてないだけ。』

執筆者:

カテゴリ:

企画書もブログも筆が止まってしまう人へ、書く前の思考不足に気づかせてくれる一冊『書けないんじゃない、考えてないだけ。』を読んで手が止まらなくなった理由

こんな経験、ありませんか

会議の議事録をまとめようとしてもうまく要約できない。SNSに投稿しようと思っても、下書きのまま何十分も文字が進まない。企画書のタイトルすら決まらず、白紙の画面をただ眺め続けている——僕自身、こうした「書けない時間」に何度も苦しめられてきました。「自分は文章力がないんだ」「センスがないんだ」と自己嫌悪に陥り、文章術の本を何冊も読んでは、テクニックだけを覚えて満足していました。それでも、いざパソコンの前に座ると、やっぱり手が止まる。何かが根本的にズレている気がしていました。

そんなときに読んだのが『書けないんじゃない、考えてないだけ。』です。著者の「かんそう」さんは、「書くこと1本」で活動し、ラジオ番組も持つブロガーです。この本を読んで初めて、自分が向き合うべきだったのは「文章の書き方」ではなく、「書く前にどれだけ考えたか」だったのだと気づかされました。

『書けないんじゃない、考えてないだけ。』はどんな本か

これまで読んできた言語化・文章術系の本の多くは、「型」や「構成」、語彙の選び方といった、書くための技術に焦点を当てたものでした。それはそれで役に立つのですが、この本が扱っているのはもう一段階手前の話です。つまり、書けない原因の多くは技術不足ではなく、「本気で考えた時間」がそもそも足りていないという指摘です。ブロガーであり放送作家的な仕事もしてきた著者ならではの、実務に裏打ちされた視点が、単なる精神論に終わらせない説得力を持たせています。

心に残った言葉・要点

①「書けないのは、まだ考え終わっていないサイン」という捉え方

手が止まるのは能力の問題ではなく、単に思考がまだ煮詰まっていないサインにすぎない、という捉え方には目から鱗が落ちました。「書けない=才能がない」ではなく「書けない=考え切れていない」と捉え直すだけで、自己嫌悪よりも「もう少し考えよう」という前向きな気持ちに切り替えられるようになりました。

②「“本気で考えた時間”は言葉ににじみ出る」という実感

どれだけ表現のテクニックを磨いても、その裏にある思考の深さが足りなければ、読み手には物足りなさが伝わってしまう、という趣旨の指摘がありました。逆に、拙い表現であっても、本気で考え抜いた跡がある文章には、なぜか読ませる力が宿る。これは自分の過去の文章を振り返っても、心当たりのある感覚でした。

③「テーマではなく“問い”を先に決める」という手順

何を書くかを決める前に、「自分は何を明らかにしたいのか」という問いの形にしてから考え始めると、思考が発散せずに深まっていく、というアプローチが実践的で参考になりました。漠然と「〇〇について書こう」と構えるより、「なぜ〇〇なのか」と問いを立てるほうが、はるかに手が動くようになりました。

④「考える時間を、書く時間より先に確保する」という優先順位

文章を書く作業に入る前に、あえてキーボードから手を離し、考える時間だけを意識的に取る、という提案も印象的でした。書きながら考えようとするから止まってしまう。考え終わってから書けば、あとは言葉にするだけの作業になる。この順番の入れ替えだけで、僕の場合は執筆にかかる時間そのものが短くなりました。

読み終えて変わったこと

読了後、僕はブログや企画書に取り掛かる前に、まず紙やメモアプリに「自分は結局何が言いたいのか」を箇条書きで整理する時間を必ず取るようになりました。書く前の思考の解像度が上がると、文章そのものの完成度もテクニック以上に変わってくることを実感しています。

同じように筆が止まってしまうあなたへ

文章がうまく書けないと感じているなら、それはセンスや語彙力の問題ではなく、単に「考え切れていない」だけかもしれません。書く技術の前に、考える習慣を見直したい人に、ぜひ手に取ってほしい一冊です。


Amazonで見る(単行本)
Amazonで見る(Kindle版)
楽天市場で見る

※本サイトはAmazonアソシエイト・プログラムおよび楽天アフィリエイトプログラムの参加者です。本サイト内の商品リンクを経由して商品をご購入いただいた場合、Amazon.co.jpの適格販売や楽天市場等でのご購入実績に応じて、それぞれのプログラムから当サイト運営者に紹介料が支払われることがあります。

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です