『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』

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何を書いても「伝わらない」気がして文章に自信が持てない人へ、100冊分の共通ルールを1冊で学べる『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』を読んで文章への苦手意識が薄れた理由

書いても書いても「何が言いたいの?」と言われませんか

仕事の報告書、取引先へのメール、ブログの記事。書き終えるたびに「結局何が言いたいのか分かりにくい」と言われたり、自分で読み返しても回りくどい気がしたりして、文章を書くこと自体が少し怖くなっていました。かといって、文章術の本を何冊も読んでみても、本によって言っていることが微妙に違って、「結局どれが正解なんだろう」と余計に迷子になってしまう。そんな堂々巡りを繰り返していました。

そんなときに出会ったのが、ライターの藤吉豊さんと小川真理子さんが書いた『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』でした。

本の紹介

この本の最大の特徴は、著者自身の文章論を語るのではなく、世に出ている文章術の本100冊を実際に読み込み、多くの本に共通して書かれているポイントだけを抽出してまとめている点です。1冊の本の主張ではなく、100人の書き手が口をそろえて言っていることだからこそ、「これさえ押さえておけば間違いない」という安心感があります。単なるテクニック集ではなく、なぜそのルールが有効なのかという理由も添えられているので、丸暗記ではなく納得しながら身につけられる内容になっています。

心に残った言葉・要点

①第1位は「文章は短く書く」というシンプルな共通点

100冊を分析した結果、もっとも多くの本で共通していたのが「一文をできるだけ短くする」というルールでした。一文が長くなるほど主語と述語が離れ、読み手は意味を追うのに余計な労力を使わされてしまう、という説明に、僕は思わず自分の文章を見返しました。

読み返してみると、僕の書く文章は「〜で、〜だが、〜なので」と接続しながらどんどん長くなっている一文だらけでした。まずは一文を区切ることだけを意識して書き直してみたところ、それだけで文章がすっきりして見えるようになったのです。難しいテクニックよりも先に、この基本を徹底することの大切さを痛感しました。

②「わかりやすい」文章と「伝わる」文章は違う

本書では、読み手が理解できる「わかりやすさ」と、読み手の心を動かし行動につながる「伝わりやすさ」は、似ているようで別物だと説明されています。正確で整った文章を書けたとしても、それだけでは相手の記憶や行動には残らない。具体的なエピソードや数字を添えることで、はじめて「伝わる」文章になるという指摘です。

僕はこれまで、正しく説明することばかりに気を取られていて、読み手の感情がどう動くかまでは考えられていませんでした。この視点を知ってからは、報告書やブログの中に、できるだけ具体的な場面や数字を一つ入れるように意識するようになりました。

③接続詞は「思い切って削る」勇気を持つ

多くの文章術の本に共通していたもう一つのルールが、接続詞をできるだけ削る、というものでした。「しかし」「そして」「だから」といった接続詞は、文章をつなぐための便利な言葉ですが、使いすぎると文章のテンポを悪くし、かえって読みにくくしてしまうことがあるという指摘です。

僕は接続詞を入れないと文がつながらない気がして、無意識にたくさん使っていました。しかし、試しに文章を書き終えたあとに接続詞を一つずつ見直し、なくても意味が通じるものは思い切って削ってみたところ、文章のリズムが良くなったのを実感しました。「つなげる言葉」に頼らなくても、文の並び自体で意味は伝わるのだと知り、削ることへの恐怖心が少し減りました。

④書き上げたら「音読」して確認する

最後に印象的だったのが、文章を書き終えたら必ず声に出して読んでみる、という多くの著者に共通する習慣です。目で読むだけでは気づけないリズムの悪さや読みにくい言い回しも、音読するとつっかえる箇所としてはっきり分かるという説明でした。

半信半疑で試してみると、確かに黙読では気づかなかった、やたら長い一文や、同じ言葉の繰り返しにいくつも気づくことができました。それ以来、大事な文章を送る前には一度声に出して読むことを習慣にしています。地味な作業ですが、これだけで文章の完成度が上がる実感があります。

読み終えての決意・変化

この本を読んでから、文章を書くときに「うまく書こう」と気負うことが減りました。100冊が共通して伝えていた基本――短く、具体的に、削る、そして声に出して確認する――を一つずつ実践するだけで、以前よりも読み返される回数の多い文章が書けるようになったと感じています。

締めくくり

文章を書くたびに「伝わっているのか」と不安になってしまう方には、ぜひこの本を手に取ってみてほしいと思います。100冊分の知恵を自分ひとりで探しに行く手間を、この一冊が肩代わりしてくれるはずです。

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