初めて部下を持って、何をどう伝えればいいか分からず戸惑っている人へ、”伝え方”の悩みを解決する一冊『部下をもったらいちばん最初に読む伝え方の本』を読んで指導への苦手意識が変わった理由
😶 フィードバック面談で、言葉に詰まったことはありませんか?
昇進して初めて部下を持ったとき、僕が一番苦手だったのはフィードバック面談でした。相手のミスを指摘しなければいけない場面で、「厳しく言いすぎて委縮させたらどうしよう」「かといって遠回しすぎて伝わらなかったらどうしよう」と頭の中でぐるぐる考えているうちに、結局「まあ、次から気をつけてね」というあいまいな一言で面談を終えてしまう。そんなことが何度も続きました。
部下からすれば、何を直せばいいのか分からないまま終わっただけだったと思います。「伝えたつもり」で終わっている自分に気づき始めたころ、書店のマネジメント本コーナーで見つけたのが『部下をもったらいちばん最初に読む伝え方の本』でした。
📖 マネジメント経験がなくても「伝え方」を型として学べる本
著者の橋本拓也さんは、前作『部下をもったらいちばん最初に読む本』で、初めて部下を持つ人向けの心構えを丁寧に解説し、多くの新任マネージャーから支持を集めてきたシリーズの著者です。本書はその続編にあたる一冊で、テーマを「伝え方」にしぼり、フィードバックや指示の出し方を、感覚ではなく型として身につけられるように書かれています。
なお、ネット上には前作の実績を紹介する声が多く見られますが、それはあくまで前作についての情報であり、本書そのものの販売実績を断定するものではない点は、フェアに書いておきたいところです。それでも、シリーズを通じて一貫している「初めて部下を持つ人の不安に寄り添う」という姿勢は、本書にもしっかり引き継がれていると感じました。
①「伝えた」と「伝わった」はまったく別物だという前提
本書でまず突きつけられたのが、「伝えた」と「伝わった」は違う、という当たり前だけど見落としがちな事実でした。僕はこれまで、自分が口にした瞬間に「伝えた」ことになると思い込んでいましたが、実際に部下の行動が変わらなければ、それはまだ「伝わって」いないのだと知り、はっとしました。
これを知ってからは、指導の最後に「今の話、あなたの言葉で言うとどういうことになりそう?」と聞き返すようにしています。相手の言葉で説明してもらうことで、こちらの意図がどこまで届いているかが初めて分かるようになりました。
②「何を」の前に「なぜ」を伝える順番の大切さ
もうひとつ印象的だったのが、指示を出すときは「何をやるか」より先に「なぜそれをやる必要があるのか」を伝えるべきだという指摘です。僕はこれまで、効率を優先して結論だけを手短に伝えることが良いことだと思っていました。しかしそれでは、部下は作業の意味を理解しないまま手だけを動かすことになり、応用が利かなくなってしまいます。
今は指示を出す前に、一言でいいので「これは〇〇のためにお願いしたい」という背景を添えるようにしています。手間は増えましたが、部下から的外れな質問をされることが減り、結果的にやり取りの回数自体が減ったように感じています。
③フィードバックは「人格」ではなく「行動」に向けるもの
本書には、指摘をするときは相手の人格や性格ではなく、具体的な行動そのものに焦点を当てるべきだという話もありました。「だからあなたはダメなんだ」ではなく、「今回のこの部分をこう変えるとよくなる」という伝え方の違いです。
僕自身、無意識のうちに「もっと丁寧な人になってほしい」のような、人格に踏み込んだ言い方をしてしまっていたことに気づかされました。それ以来、指摘する内容を「この作業のこの部分」まで具体的に絞り込んでから口を開くようにしています。以前より、部下が指摘を素直に受け止めてくれるようになった気がしています。
④委縮させないための「クッション言葉」の使い方
最後に実践的だったのが、伝え方には言葉の選び方だけでなく、相手を委縮させないための「クッション言葉」を挟むという工夫があるという話です。いきなり本題に入るのではなく、「一つ聞いてもいい?」「一緒に考えたいんだけど」といった前置きを挟むだけで、同じ内容でも相手の受け取り方が変わる、というものでした。
これは正直、半信半疑で試したのですが、実際に使ってみると、部下の表情がこわばらずに話を聞いてくれるようになった手応えがありました。伝える中身は変えなくても、入り方ひとつでここまで違うのかと驚いています。
📌 読み終えて、僕の中で変わったこと
この本を読み終えて一番変わったのは、「厳しく言うか、遠慮して濁すか」という二択で悩むのをやめられたことです。今は、行動に焦点を当てて、背景を添えて、クッション言葉を挟んで伝える、という具体的な型を持てたことで、フィードバック面談への苦手意識がだいぶ和らぎました。
まだうまく言葉が出てこない場面もありますが、以前のように「まあ、次から気をつけてね」で終わらせることは減りました。
まとめ:初めて部下を持ち、伝え方に自信が持てないなら
昇進したばかりで、部下への指示やフィードバックにどこか自信が持てずにいるなら、それはあなたの人柄や経験不足のせいではなく、まだ「伝え方の型」を知らないだけかもしれません。僕自身、この本のおかげで、伝えることへの苦手意識が少しずつ和らいできました。
同じように初めての部下育成に戸惑っているなら、ぜひこの一冊を手に取ってみてほしいです。
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