子どもや家族との会話がいつも詰問っぽくなってしまう人へ、”質問下手”を解決する一冊『質問の魔力「よい質問」がすべてを解決する』を読んで声のかけ方が変わった理由
😑 「なんでやってないの?」しか言えなくなっていませんか?
夕食の支度をしながら、子どもに「宿題やったの?」と声をかけたら、返ってきたのは無言と気まずい空気だけでした。悪気があって聞いたわけではないのに、口調がいつの間にか詰問のようになっていて、会話がそこでぷつんと途切れてしまう。そんなことが週に何度もあり、「自分は聞き方が下手なんだろうか」とずっと引っかかっていました。
職場でも似たようなことがありました。部下に「進捗はどう?」と聞いても「大丈夫です」としか返ってこず、そこから話が広がらない。家庭でも職場でも、自分の質問が相手の口を開かせるどころか、閉じさせてしまっている気がしていたころに手に取ったのが『質問の魔力「よい質問」がすべてを解決する』でした。
📖 質問は才能ではなく、練習できる「技術」だと教えてくれる本
この本の著者・河田真誠さんは「質問の専門家」として、企業研修や学校での「質問の授業」を行ってきた方です。本書は精神論ではなく、良い質問と悪い質問の違いを具体的な場面ごとに解説し、明日からの会話ですぐ使える形にまで落とし込んでくれているのが特徴でした。
「聞き上手」というと生まれつきのコミュニケーション能力の話のように感じていましたが、本書を読み進めるうちに、それは技術であり、意識すればだれでも身につけられるものなのだと分かってきました。
①「質問」のつもりが「詰問」になっていたと気づかされた
まず刺さったのが、「質問」と「詰問」はまったく別物だという指摘でした。「なんでやってないの?」は形の上では疑問文ですが、実際には相手を責める言葉になっている。これはまさに僕が子どもや部下に対して無意識にやっていたことでした。
言われてみれば当たり前なのですが、自分では「ただ聞いているだけ」のつもりでも、相手からすれば「詰められている」と感じていたのかもしれません。この違いを知ってから、声をかける前に「これは相手を責める言葉になっていないか」と一呼吸置くようになりました。
②良い質問は「自分の答え」を押し付けるためのものではない
本書では、良い質問とは相手に自分の意見を認めさせるための道具ではなく、相手自身の考えを引き出すためのものだ、という話も出てきます。僕は「宿題やったの?」と聞きながら、実際には「やってほしい」という自分の要求を通そうとしていたに過ぎなかったのだと気づかされました。
それからは「今日はどこまで進んだ?」「どこで詰まってる?」など、相手の状況をまず教えてもらう聞き方に変えるようにしています。責める言葉を減らしただけで、子どもも部下も、以前より素直に状況を話してくれるようになった実感があります。
③「なぜ」より「どうしたら」の方が会話が続く
印象に残ったもう一つのポイントが、「なぜ」で始まる質問は相手を追い詰めやすく、「どうしたら」で始まる質問は相手を前向きにさせやすいという考え方です。「なぜできなかったの?」と聞かれると人は言い訳を探し始めますが、「どうしたらできそう?」と聞かれると、自然と解決策の方に意識が向く、という趣旨の内容でした。
これは家庭でも職場でも即座に使える視点でした。子どもに対しても「なぜ宿題をやらなかったのか」ではなく「どうしたらやりやすくなりそうか」と聞くようにしてから、会話が言い訳の応酬ではなく、次の行動の相談になることが増えました。
④質問は「聞く力」ではなく「信頼を作る技術」
最後に印象的だったのが、質問の目的は情報を集めることだけではなく、相手との信頼関係そのものを作ることにある、というメッセージでした。良い質問を重ねられた相手は「この人はちゃんと自分の話を聞こうとしている」と感じ、結果として関係そのものが良くなっていく、という考え方です。
僕はこれまで質問を「答えを引き出すための手段」としてしか捉えていませんでしたが、それ以上に「あなたの話を聞きたい」という姿勢を伝える手段でもあるのだと知り、質問することへの心構えが変わりました。
📌 読み終えて、僕の中で変わったこと
この本を読み終えて一番変わったのは、「うまく話を引き出せないのは、自分の聞き方が悪いからだ」と自分を責めるのをやめられたことです。今は、詰問になっていないか、相手の答えを引き出す質問になっているかを、声をかける前に一度考える癖がついています。
まだうまくいかない日もありますが、以前のように会話が途切れて気まずい空気になることは、明らかに減りました。
まとめ:会話がいつも詰問っぽくなってしまうなら
家族や部下との会話が、気づけば一方的な問い詰めになってしまっていると感じているなら、それはあなたの人柄の問題ではなく、まだ「良い質問」の作り方を知らないだけかもしれません。僕自身、この本のおかげで、声のかけ方ひとつで相手との関係がこんなに変わるのかと驚かされました。
同じように「うまく聞き出せない」ともどかしさを感じているなら、ぜひこの一冊を手に取ってみてほしいです。
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