『世界の一流は「平日」の夜に何をしているのか』

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平日の夜がいつも「気づいたら寝る時間」な人へ、一日の使い方を変える一冊『世界の一流は「平日」の夜に何をしているのか』を読んで、帰宅後の時間を取り戻した理由

📱 「あと10分だけ」のつもりが、気づけば日付が変わっていた

仕事から帰って、夕飯を食べて、ソファに座って何気なくスマホを開く。「あと10分だけ」のつもりだったショート動画が、気づけば1時間、2時間と続いていて、風呂に入る頃には日付が変わっている。そんな平日の夜を、正直かなりの頻度で過ごしていた。

一番こたえたのは、同じ部署の後輩がふとした雑談で「最近オンライン講座で資格の勉強を始めたんです」と話していたときだった。悪気なく話していただけなんだと思うけれど、僕は「自分は平日の夜、何をしていただろう」と急に恥ずかしくなった。同じ8時間の勤務を終えて、同じように疲れているはずなのに、夜の使い方でここまで差が生まれるのはなぜなんだろう。そんなモヤモヤを抱えていたときに見つけたのが、越川慎司さんの『世界の一流は「平日」の夜に何をしているのか』だった。前作『世界の一流は「休日」に何をしているのか』も話題になっていたが、平日の夜という、より身近で改善の余地が大きいテーマを扱った本作の方が、今の自分には刺さると感じて手に取った。

📖 精神論ではなく、行動データに基づいた「夜の設計術」

この本が信頼できると感じたのは、著者が元マイクロソフトの業務執行役員として、多くの企業のリモートワーク・働き方のデータを分析してきた人物で、内容が「頑張れば変われる」という精神論ではなく、実際に成果を出し続けている人たちの行動パターンの分析に基づいている点だった。「意志が弱いから夜をだらだら過ごしてしまう」のではなく、「夜の過ごし方を設計していないから、なんとなく楽な方に流れてしまう」だけなのだと捉え直させてくれる内容で、読みながら「これなら自分にもできそう」と思える具体性があった。

① 平日の夜は「休む時間」ではなく「翌日を整える時間」

まず考え方が変わったのが、平日の夜を「仕事から解放されたご褒美の時間」として消費するのではなく、「明日をどう迎えるかを整える時間」として捉え直す視点だった。僕はこれまで、夜は疲れを癒すためだけの時間だと思っていて、そこに何かを”する”という発想自体がなかった。この本を読んでから、寝る前の15分だけ、翌日のタスクを軽く見直す時間を作るようにしてみた。たったこれだけで、朝の始動がスムーズになった実感がある。

②「何もしない時間」と「なんとなく浪費する時間」は違う

もうひとつ印象的だったのが、休息そのものは悪くないが、「意図して何もしない時間」と「意図せずスマホに時間を吸われている時間」はまったく別物だ、という指摘だった。僕はスマホを触っている時間を、なんとなく「休んでいる」と自分に言い聞かせていたけれど、実際には脳がずっと情報を受け取り続けていて、少しも休めていなかったんだと気づかされた。今は、本当に何もしない5分間を意識的に作るようにしていて、これが不思議と一番リフレッシュ感がある。

③ 平日の夜こそ、小さなインプットの積み重ねどころ

本書では、平日の夜にまとまった勉強時間を確保しようとすると挫折しやすいが、10〜15分程度の小さなインプットを継続できている人ほど、結果的に大きな差になっている、という趣旨の考え方が紹介されている。僕は「勉強するなら最低1時間は必要」と思い込んでいて、そのハードルの高さが結局「今日はやらなくていいか」に繋がっていた。今は、寝る前の15分だけ気になっていた分野の本を開く、というくらいの小さな習慣に切り替えている。

④「今日やったこと」を一行だけ振り返る

最後に取り入れたのが、一日の終わりに「今日、何をしたか」を一行だけメモするという習慣についての紹介だった。忙しい日ほど記憶があいまいになり、「今日も何もしなかった気がする」という漠然とした自己否定につながりやすい、という指摘には正直ドキッとさせられた。今は寝る前にスマホのメモに一行だけ、その日やったことを書くようにしている。書き出してみると、意外と「何もしていない日」なんてほとんどないことに気づけたのも収穫だった。

💡 読み終えて、僕が変えたこと

読み終えて一番変わったのは、平日の夜を「疲れて何も手につかない時間」として諦めなくなったことだ。もちろん毎晩フル活用できているわけではないし、今もソファでスマホを触ったまま夜が更けていく日はある。それでも、「今日の夜、自分は何に時間を使ったか」を意識するようになっただけで、1週間の終わりに感じる焦りや後悔が、以前より小さくなった気がしている。

📚 平日の夜を「なんとなく」で終わらせたくない人へ

もし、平日の夜がいつも「気づいたら寝る時間」になっていて、そんな自分に後ろめたさを感じているなら、それは意志が弱いからではなく、夜の時間を設計する視点をまだ知らないだけかもしれない。『世界の一流は「平日」の夜に何をしているのか』は、そんな夜の過ごし方を、無理のない形で見直すきっかけをくれる一冊だった。同じような焦りを抱えている人に、ぜひ読んでみてほしい。

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