『地頭力の正体』

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会議で「的確な一言」が出せない人へ、教育のプロが解き明かす『地頭力の正体』を読んで頭の使い方を鍛え直した理由

🕒 会議で気の利いた発言ができず、あとで悔しくなっていませんか?

僕は普段、企画会議で発言を求められると、頭が真っ白になることがよくあります。事前に資料は読み込んでいるのに、いざ「どう思う?」と聞かれると、当たり障りのないコメントしか出てこない。一方で、同じ資料を読んでいたはずの後輩が、誰も気づかなかった切り口から鋭い指摘をして場の空気を変えることがあり、そのたびに「自分とこの子は何が違うんだろう」ともやもやしていました。

「地頭がいい」というと、生まれつきの才能か、難関大学に合格するような特別な思考力の話だと思われがちです。しかし僕がもやもやを抱えたまま書店で手に取ったのが『地頭力の正体』でした。著者の西岡壱誠さんは偏差値35から東京大学に逆転合格した経験を持つ方で、監修の中山芳一さんは「非認知能力」という、テストの点数では測れない力の教育を専門とする研究者です。この組み合わせに、単なる根性論やライフハックではない、教育学的な裏付けのある答えがありそうだと感じました。

📚 「地頭力」は生まれつきの才能ではなく、鍛えられる「使い方」だった

本書を読み進めて一番ほっとしたのは、「地頭がいい人」と「そうでない人」の差は、知識量や才能そのものではなく、「頭の使い方のクセ」にあるという指摘でした。しかも監修者の専門である非認知能力(自分を客観視する力、粘り強く考え続ける力など)の観点から、日々の思考習慣として鍛え直せると説明されている点が、単なる知識の紹介にとどまらない実践的な内容だと感じました。以前紹介した実業家視点の『地頭スイッチ』(木下勝寿・著)のように「行動データ」から地頭を語る本とはまた違う、教育の現場を知る監修者ならではの切り口が新鮮でした。

① 「知っている」と「使える」はまったく別物という指摘

本書の中で強く印象に残ったのが、知識をたくさん持っていることと、それを状況に応じて引き出せることは別の能力だという趣旨の指摘です。これはまさに僕が会議で感じていたもどかしさそのものでした。資料は「知っている」状態だったのに、それを「使える」形に変換できていなかったんだと気づかされました。この視点を得てから、インプットした情報を「これは何に使えるか」と一段階変換してからメモするようになり、以前より発言の引き出しが増えた感覚があります。

② 「問い」を自分で立てる力こそが地頭の土台という考え方

本書では、与えられた問いに答える力よりも、自分で「そもそも何が問題なのか」を問い直す力こそが地頭の土台になる、という趣旨のことが述べられています。会議でも、答えを探す前に「そもそもこの議題で本当に決めるべきことは何か」を一歩引いて考える癖がついたことで、発言の的が外れにくくなったように感じています。

③ 非認知能力という「見えない土台」への注目

監修者の専門分野である非認知能力、つまり「粘り強さ」「自己客観視」といったテストで測れない力が、地頭の土台にあるという指摘も新鮮でした。頭の回転の速さばかりに気を取られていましたが、実はすぐに答えを諦めない粘り強さや、自分の理解度を正しく把握する力のほうが、日々の思考の質を底上げしているのかもしれないと感じるようになりました。

④ 「教えられる」から「自分で育てる」への発想転換

本書は知識を一方的に教える本ではなく、読者自身が自分の思考のクセに気づき、育てていくためのヒントを提示する構成になっています。この「育てる」という視点は、実業家の実践論とはまた違う、教育学的な地に足のついた語り口だと感じました。

🌱 読み終えて、僕の「会議での振る舞い方」が変わったこと

読み終えてからの僕は、会議前に「今日、自分は何を問うべきか」を一言メモしてから臨むようになりました。発言の正解を探すのではなく、良い問いを立てることを意識するだけで、以前より落ち着いて議論に参加できるようになった気がします。地頭は生まれつきの才能ではなく、日々の頭の使い方の積み重ねなのだと実感しています。

まとめ:会議で発言に詰まりがちなあなたへ

会議やちょっとした議論で「気の利いた一言」が出せず悔しい思いをしたことがあるなら、『地頭力の正体』はきっと今日から使えるヒントをくれるはずです。教育のプロが監修した、頭の使い方を見直すための一冊として、ぜひ手に取ってみてください。

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