『運の方程式』

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「あの人はいつも運がいい」と同僚を見て落ち込んでいた人へ、『運の方程式』を読んで運は再現できると知った理由

なぜあの人ばかりチャンスに恵まれるのか、うらやましく思ったことはありませんか

同じ部署にいる同僚は、なぜかいつも良いタイミングで良い案件に呼ばれ、上司の目に留まり、新しいプロジェクトの声がかかる。一方の自分は、真面目に働いているつもりなのに、なかなかチャンスが巡ってこない。「あの人は運がいいだけ」「自分は昔からツイていない」——そんなふうに、自分の努力ではどうにもならない何かのせいにして、モヤモヤを抱えていた時期がありました。

そんなとき出会ったのが、サイエンスライター鈴木祐さんの『運の方程式 チャンスを引き寄せ結果に結びつける科学的な方法』でした。「運」というあやふやなテーマを科学論文のデータで検証しているという評判に惹かれ、半信半疑ながらページを開いたのを覚えています。

本の紹介

本書は、運を単なる偶然や神秘的な力としてではなく、科学的な研究データに基づいて再現可能な「行動パターン」として捉え直す一冊です。占いや精神論に頼ることなく、統計や心理学の知見をもとに、運がいいとされる人たちに共通する具体的な行動の特徴を丁寧に解説してくれます。読み物として面白いだけでなく、明日から試せる行動へと落とし込まれている点が印象的でした。

心に残った言葉・要点

①運がいい人は、単純に「行動の回数」が多いだけ

本書がまず示すのは、運がいいとされる人たちは、特別な才能があるのではなく、単純にチャンスにつながる行動そのものの回数が多いという分析です。宝くじのように「当たる確率」を上げようとするなら、まず「くじを引く回数」を増やすしかない、という発想に、僕はハッとさせられました。チャンスが来ないのではなく、自分がチャンスの近くに顔を出す回数が足りなかっただけかもしれない、と思えたのです。

②「弱いつながり」が思わぬチャンスを運んでくる

親しい友人よりも、たまにしか会わない知人や、少し距離のある人間関係からこそ、意外なチャンスがもたらされやすいという「弱いつながり」の研究も紹介されています。気の合う仲間内でばかり過ごしていた自分にとって、これは新しい人間関係の広げ方を考え直すきっかけになりました。

③悲観と楽観、それぞれに”最適な比率”がある

本書は、ただ楽観的であればいいわけではなく、リスクを直視する悲観的な視点と、行動を後押しする楽観的な視点の両方を、状況に応じて使い分けることの重要性を説きます。「前向きでいなければ」と無理に自分を励ましていた僕にとって、悲観にも役割があるという指摘は、肩の力を抜かせてくれるものでした。

④失敗を「感情」ではなく「データ」として扱う

挑戦して失敗したとき、それを自分の価値を否定する出来事としてではなく、次の行動を改善するためのデータとして淡々と扱う姿勢が、運がいいとされる人たちに共通しているという指摘も心に残りました。失敗するたびに落ち込んで動けなくなっていた自分の姿を思い出し、感情ではなくデータとして受け止め直す練習をしてみようと思いました。

読み終えての決意・変化

読み終えてから、僕は「運が良くなるのを待つ」のではなく、「運につながる行動の回数を増やす」ことを意識するようになりました。気になった勉強会には一旦顔を出してみる、少し疎遠だった知人にも近況を伝えてみる。すぐに大きな成果につながったわけではありませんが、以前より「チャンスは向こうからやってくるものだ」と受け身に構えることが減った気がしています。

さいごに

「自分はツイていない」と感じて落ち込んだ経験がある方には、ぜひ本書を読んでみてほしいです。『運の方程式』は、運を神頼みの対象ではなく、自分の行動で少しずつ引き寄せられるものとして捉え直す視点をくれる一冊でした。

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