スマホの通知を全部切ったのに集中できなかった人へ、『最強の集中力』を読んで”本当の敵”に気づいた理由
通知を消しても、なぜか5分と経たずに手が止まりませんか
「集中できないのはスマホのせいだ」と思い込んで、通知をすべてオフにし、SNSアプリも一旦削除しました。それなのに、いざパソコンに向かって面倒な報告書を書き始めると、今度はメールを確認したり、関係のないニュースサイトを開いたり、気づけばまた別のことをしている。スマホという「敵」を排除したはずなのに、集中力そのものは一向に戻ってこない。そんなモヤモヤを抱えていた時期に読んだのが、ニール・イヤールとジュリー・リーによる『最強の集中力 本当にやりたいことに没頭する技術』でした。
本の紹介
本書の核心は、「集中力を奪っているのはスマホという道具そのものではなく、不快な感情から逃げようとする自分自身の反応である」という視点です。単にデジタルデトックスのやり方を教えるのではなく、なぜ人は退屈や不安から気をそらそうとするのか、そのメカニズムを行動科学の知見をもとに解説し、職場・家庭・人間関係を含めた総合的な「注意散漫対策」の設計図を示してくれる内容でした。知識だけでなく、今日から試せる具体的な仕組みづくりに落とし込まれている点が印象的でした。
心に残った言葉・要点
①トリガーには「内的トリガー」と「外的トリガー」がある
本書は、注意をそらすきっかけを、通知音のような「外的トリガー」と、退屈・不安・自信のなさといった「内的トリガー」の2種類に分けて説明します。僕はこれまで通知や誘惑といった外側の敵ばかりを気にしていましたが、本当に厄介なのは面倒な作業を前にしたときに湧き上がる、自分の内側にある不快感だったのだと気づかされました。
②「気をそらす行動」は不快な感情からの逃避である
メールを確認したりニュースを見たりする行動そのものが悪いのではなく、それは面倒な作業への不快感から逃げるための”避難行動”なのだという指摘に、思わず自分の行動を振り返りました。報告書を書く手が止まるたびに別のタブを開いていたのは、作業が嫌いだったからというより、うまく書けるか分からない不安から逃げていただけだったのだと腑に落ちました。
③「なりたい自分」の時間をあらかじめカレンダーに確保する
本書は、やるべきことを漠然としたタスクリストにするのではなく、あらかじめ時間そのものをカレンダーに割り当てて「タイムボックス化」することを勧めています。この考え方を知って、僕は「集中する時間」を意志力任せにせず、最初からスケジュールに組み込むようにしました。決めた時間になれば、迷わずその作業に取りかかれるようになったのは大きな変化でした。
④外的トリガーは職場や家庭のルールで管理できる
スマホの通知だけでなく、職場の同僚からの急な声かけや、家庭内での中断も外的トリガーの一種であり、事前の取り決めによって管理できるという指摘も参考になりました。「この時間は集中モードです」と周囲にひとこと伝えておくだけでも、中断される回数が減ることを実感しています。
読み終えての決意・変化
読み終えてから、僕は「集中できない自分」を責めるのをやめました。代わりに、面倒な作業の前に湧き上がる不快感そのものを一度観察し、「今、何から逃げようとしているのか」を確認する癖をつけるようにしています。スマホを遠ざけるだけでは解決しなかった問題が、内側の反応に目を向けることで少しずつ扱いやすくなってきた感覚があります。
さいごに
スマホを手放しても集中力が戻らず、モヤモヤを抱えている方には、ぜひ本書を手に取ってみてほしいです。『最強の集中力』は、道具のせいにするのをやめて、自分自身の反応と向き合うきっかけを与えてくれる一冊でした。
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