企画がなぜか誰の心にも響かなかった僕が、『WHYから始めよ!』を読んでチームの動かし方を変えた理由
「何を」「どうやって」ばかり説明して、人が動いてくれないと感じたことはありませんか
新しい企画をチームに説明するとき、僕はいつも「何をやるか」「どうやって進めるか」から話し始めていました。スケジュールも予算も機能も、資料はきちんと作り込んだつもりなのに、会議室の反応はどこか薄い。「よくできた企画ですね」で終わってしまい、誰も自分ごととして動いてくれない。なぜこんなに一生懸命説明しているのに、心が動かないのだろう――そんなモヤモヤを抱えていたときに出会ったのが、サイモン・シネックさんの『WHYから始めよ!』でした。
本の紹介
本書は、TEDトークでも大きな話題を呼んだ「ゴールデンサークル」という考え方をもとに、人や組織を動かすリーダーには共通する伝え方の順番があることを説いた一冊です。多くの人が「What(何を)」「How(どうやって)」から話し始めるのに対し、人の心を動かすリーダーはまず「Why(なぜ)」から語り始める、という指摘が本書の軸になっています。単なる理論にとどまらず、実在の企業やリーダーの例をもとに、なぜその順番が人の行動を引き出すのかを具体的に示してくれる内容で、企画や提案の伝え方に悩んでいた僕にとって、実務にそのまま持ち帰れる一冊でした。
心に残った言葉・要点
①人は「何を」ではなく「なぜ」に心を動かされる
本書がまず突きつけてくるのは、機能やスペックの説明だけでは人の心は動かない、という事実です。何を売っているか、何を提供しているかではなく、なぜそれをやっているのかという理由や信念にこそ、人は共感し動かされる。これまで「わかりやすい説明」ばかりを追いかけていた自分にとって、この視点は大きな転換点になりました。
②ゴールデンサークルという伝える順番
Why(なぜ)→How(どうやって)→What(何を)という順番で語ることの重要性が、本書の中心的な考え方として紹介されています。順番を変えるだけで同じ内容の説明が、まったく違う響き方をする。実際に自分の企画資料の冒頭を「なぜこれをやりたいのか」から書き直してみたところ、チームからの質問の質そのものが変わったことに驚きました。
③リーダーの役割は「信じる人を集めること」
本書では、優れたリーダーとは指示を的確に出す人ではなく、自分と同じ「なぜ」を信じてくれる仲間を集められる人だと語られています。指示待ちのチームではなく、自発的に動くチームを作るには、まず自分自身が何を信じているのかを言語化する必要があるという指摘は、マネジメントの前提を見直すきっかけになりました。
④「なぜ」が曖昧だと、行動も曖昧になる
自分が「なぜ」それをやっているのかが曖昧なままでは、伝える言葉も、行動そのものもぶれてしまう。本書を読んでから、新しい仕事に取り組む前に「これを、なぜ自分はやりたいのか」を一度言葉にする習慣をつけるようになりました。ここが定まっているかどうかで、周囲への説明の説得力がまるで変わることを実感しています。
読み終えての決意・変化
読み終えてから、僕は企画や提案の説明を「何を」からではなく「なぜ」から始めるように変えました。すべての場面でうまくいくわけではありませんが、少なくとも「よくできた企画ですね」で終わっていた反応が、「それ、自分もやりたいです」という言葉に変わる場面が増えてきました。
さいごに
一生懸命説明しているのに、なぜか人が動いてくれないと感じている方には、ぜひ読んでほしい一冊です。『WHYから始めよ!』は、伝える中身以上に、伝える順番こそが人の心を動かす鍵なのだと教えてくれる本でした。
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