気づけばスマホを触ったまま1日が終わっている人へ、「何もせず1日が終わった」を卒業する一冊『脱スマホ術』を読んでスマホとの付き合い方を変えた理由
休日の朝、目が覚めてベッドの中でなんとなくスマホを開いた。SNSをひと通りチェックして、ニュースを眺めて、気づけばもう昼前だった――そんな経験はないでしょうか。
僕自身、まさにそのタイプでした。「今日は何もしていないのに、もう夕方だ」という感覚を何度も味わい、そのたびに軽い自己嫌悪に襲われていました。読みたかった本も、やろうと思っていた片付けも手つかずのまま、スマホの画面だけが記憶に残っている一日。そんな自分を変えたくて手に取ったのが、集中アプリの開発者である戸田大介さんの『脱スマホ術 「何もせず1日が終わった」がなくなる』でした。
本の紹介
この本の特徴は、「スマホを我慢しよう」という根性論で終わらないところです。著者はスマホ依存対策アプリを開発してきた立場から、なぜ人はスマホを手放せなくなるのかを行動科学的な視点で解き明かし、そのうえで「意志の力に頼らずに距離を取る仕組み」を具体的に提案してくれます。無理に我慢するのではなく、環境や習慣そのものを設計し直すという発想が、単なる精神論の自己啓発書とは一線を画していると感じました。
心に残った言葉・要点
①スマホは「我慢」ではなく「距離を設計」するもの
本書で繰り返し語られているのが、スマホとの付き合い方は意志の強さの問題ではなく、環境設計の問題だという視点です。僕はこれまで「意志が弱いからスマホをやめられない」と自分を責めていましたが、そもそも人間の意志力には限界があり、環境側を変えたほうが圧倒的に楽だという考え方に、目の前が開けるような感覚がありました。
②通知は「あなたを呼び戻すための罠」として設計されている
アプリの通知や「いいね」の仕組みは、偶然そうなっているのではなく、ユーザーを何度もアプリに呼び戻すために意図的に設計されているという指摘には、正直ぞっとしました。自分の意志の弱さだと思っていたものが、実は緻密に作られた仕組みに反応していただけだったと知り、「相手のルールの上で戦っていたのは自分のほうだった」と気づかされました。
③「ながら時間」を可視化すると、失った時間の大きさに愕然とする
スクリーンタイムの記録を実際に見返し、自分が1日にどれだけの時間をスマホに使っているかを数字で突きつけられる場面が印象的でした。僕も試しにスクリーンタイムを確認してみたところ、想像していたよりずっと長い時間を無意識に使っていて、単純に「もったいない」という気持ちが湧いてきました。感覚ではなく数字で見ることの威力を実感しました。
④「何もしない」ではなく「本当にやりたいことをする」時間を取り戻す
本書が目指しているのは、単にスマホの時間を減らすことではなく、そこで浮いた時間を「本当にやりたかったこと」に使えるようにすることだという点も心に残りました。スマホをやめること自体が目的化してしまうと続かないけれど、「読みたかった本を読む」「早く寝て体調を整える」といった具体的な代わりの過ごし方を先に決めておくと、驚くほど自然にスマホから離れられることに気づきました。
読み終えての決意・変化
この本を読んでから、まず寝室にスマホを持ち込まないようにしました。目覚まし時計を別に用意し、朝起きてすぐスマホを見るという習慣を断ち切っただけで、休日の朝の過ごし方がかなり変わりました。また、よく開いてしまうアプリの通知は思い切ってオフにし、「見るなら決まった時間にまとめて見る」というルールを自分の中に作りました。完璧にスマホから離れられているわけではありませんが、「気づいたら何もせず1日が終わっていた」という感覚は明らかに減っています。
締めくくり
スマホを触っていたつもりはないのに、気づけば1日が終わっている。そんな感覚に心当たりがあるなら、それはあなたの意志が弱いからではなく、環境の設計が整っていないだけかもしれません。無理な我慢ではなく、仕組みで解決したい方に、この一冊をおすすめしたいと思います。
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