「意志が弱い」が口癖だった僕が、『スタンフォードの自分を変える教室』を読んで自分を責めるのをやめた理由
「また今日も続かなかった」そんな自分にうんざりしていませんか
ダイエット、禁煙、資格の勉強、貯金――「今度こそ本気でやる」と決意しては、数日でいつもの生活に戻ってしまう。そんな経験が、僕には数えきれないほどあります。深夜にコンビニのお菓子を食べながら、「なんで自分はこんなに意志が弱いんだろう」とスマホの画面をぼんやり眺めていた夜も、一度や二度ではありません。
問題は「続かないこと」そのものよりも、「意志が弱い自分」というレッテルを自分自身に貼り続けてしまうことだったように思います。失敗するたびに自己嫌悪が積み重なり、それが次の挑戦への腰をさらに重くする。この悪循環から抜け出したくて手に取ったのが、『スタンフォードの自分を変える教室』(ケリー・マクゴニガル著)でした。
スタンフォード大学の人気講義がそのまま本になっていた
この本は、著者がスタンフォード大学で行っている「意志力の科学」という講義をベースにしています。心理学や脳科学の研究を土台にしながら、実際の受講生がどう変わっていったかのエピソードも交えて解説されていて、堅い専門書とは違う読みやすさがありました。「意志が弱い」を精神論で片付けず、脳と身体の仕組みとして説明してくれる姿勢に、まず安心感を覚えたのを覚えています。
🔋 意志力は「気合い」じゃなく「消耗する資源」だった
本書の軸になっているのは、意志力を性格の問題ではなく、筋肉のように消耗し、また回復もする資源として捉える視点です。ストレスがたまっている日、寝不足の日、血糖値が乱れている日――そういう日ほど誘惑に負けやすいという説明を読んだとき、「あ、これ僕だ」と思いました。
今まで「意志が弱いからダメなんだ」と思っていた失敗の多くが、実はその日のコンディションの問題だったのかもしれない。そう考えられるようになっただけで、失敗した自分を責める時間が少し減った気がしています。
🍩 「今日はもう失敗したから」が失敗を呼ぶ
本書では「モラル・ライセンシング」という心理のクセが紹介されています。ダイエット中についお菓子を一つ食べてしまったあと、「どうせ今日はもう失敗したから」とさらに食べすぎてしまう、あの感覚です。
僕にも身に覚えがありすぎて、読みながら苦笑いしてしまいました。一度の小さな失敗を「今日は終わり」の合図にしてしまうのではなく、「一回のミスと、その後の行動は別物」として切り離して考える。この視点を知れただけで、失敗した後のリカバリーの仕方が変わった気がします。
🕰️ 「未来の自分」を他人みたいに扱っていた
目先の快楽を優先してしまう背景には、「未来の自分」をまるで他人のように感じてしまう心理があると本書は指摘しています。「明日の自分が何とかしてくれるだろう」という感覚、正直これも自分に当てはまりすぎていました。
未来の自分を他人事にせず、今の自分と地続きの存在として意識する。そのための考え方やワークが紹介されていて、読みながら「今日の行動は、未来の自分への仕送りなんだ」という感覚が少しずつ芽生えてきました。
読み終えて、僕の中で変わったこと
読み終えたあと、一番変わったのは「続けられなかった日」の受け止め方です。以前は「また意志が弱かった」と自分を責めていましたが、今は「今日はコンディションが悪かったのかもしれない」「一回の失敗を連鎖させないようにしよう」と、少し引いた目で自分を見られるようになった気がします。
もちろんこの本を読んだからといって、明日から急に何でも続けられる人間になれるわけではありません。でも「なぜ挫折してしまうのか」という原因に納得感を持てたことは、次の一歩を踏み出すハードルを少し下げてくれた気がします。
同じように自分を責めてしまう人へ
「意志が弱いから続かない」が口癖になっている人にこそ、読んでほしい一冊です。根性論ではなく、心理学・脳科学の裏付けをもとに自分と向き合い直せる本書は、習慣化のテクニック本を読む前に手に取っておきたい”自己理解”の教科書だと感じています。
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