会議で急に振られると声が裏返る僕が『人前で話したくなる声と話し方』を読んで”話す前”の準備を変えた理由
🎤 急に話を振られると、頭が真っ白になりませんか?
「〇〇さん、この件どう思う?」
会議の途中、突然名前を呼ばれた瞬間、頭の中の準備していた言葉が全部吹き飛んで、
「えっと、そうですね……」と要領を得ない返事をしてしまう。声はうわずり、
語尾は消え入りそうになる。話し終えた後、「結局何が言いたかったんだっけ」と
自分でも思ってしまう。そんな経験が、僕には何度もありました。
特につらかったのは、部署の異動で人前に立つ機会が急に増えたときです。
朝礼の当番、後輩への指導、取引先へのちょっとした説明。どれも大した内容では
ないはずなのに、話す直前になると心臓がバクバクして、声が上ずる。
「なんでこんな簡単なことすら、うまく話せないんだろう」と、自分の口下手さに
何度も嫌気が差しました。話す内容は頭の中にあるのに、いざ声に出すと
まったく別物になってしまう。このギャップに、正直かなり悩んでいたんです。
そんなときに書店で目に留まったのが、下間都代子さんの
『今すぐ!思わず!もう一度! 人前で話したくなる声と話し方』でした。
タイトルの勢いに惹かれつつも、半信半疑で手に取ったのを覚えています。
🔥 この本が「話す不安」に効く理由
この本の特徴は、「度胸をつけろ」「場数を踏め」といった精神論で終わらせず、
声の出し方や話す前の準備という、今日から具体的に試せる行動に落とし込んで
くれるところです。著者独自の「スピーチマップ」という考え方をはじめ、
「なんとなく苦手」で片付けていた話し方の悩みを、ひとつひとつ分解して
対処法を示してくれる内容で、読みながら「これなら次の会議で試せる」と
思える具体性がありました。
🕒 心に残った言葉・考え方
① 声は生まれつきではなく、育てられるものである
僕はずっと「声が通る人・通らない人は生まれつきの体質だ」と思い込んでいました。
でも本の中では、声は使い方次第で変えていける、いわば筋肉のようなものだと
語られています。呼吸の仕方や姿勢、話す前のちょっとした準備によって、
同じ人でも声の印象がまったく変わるという指摘に、僕は目からウロコが
落ちる思いでした。「自分は地声が小さいから仕方ない」と諦めていた部分が、
実は変えられる余地だらけだったんだと知れたことが、この本を読んで
最初に得た収穫でした。
② 話す前に「地図」を描くと、話す途中で迷わなくなる
印象的だったのが、いきなり話し始めるのではなく、話す内容の要点を
簡単な地図のように整理しておく、という考え方です。何を最初に伝え、
どこで一番言いたいことを置き、どう締めるか。この順番をあらかじめ
ざっくりとでも決めておくだけで、話している途中に「あれ、何を言おうと
していたんだっけ」と迷子になることが減る、というくだりを読んで、
自分が突然話を振られたときにパニックになる理由がよく分かりました。
僕はその日から、会議前に議題について一言でもいいから「最初に何を言うか」
だけをメモに書いておくようにしています。それだけで、話し出しの
つまずきがかなり減りました。
③ うまく話そうとするほど、うまく話せなくなる
これは耳が痛い指摘でした。人前で話すのが苦手な人ほど、「うまく話さなきゃ」
「かっこ悪いところを見せられない」という意識が先に立ってしまい、
それが余計に体をこわばらせ、声を詰まらせる原因になっているという話です。
本来一番大事なのは「伝えたい」という気持ちであって、「うまく見せたい」
という気持ちではない。この順番を取り違えていたことが、僕が人前で
硬くなっていた一番の原因だったのかもしれません。それに気づいてからは、
話す前に「うまく話そう」ではなく「これだけは伝えよう」と意識を切り替える
ようにしています。
④ 間(ま)と声のトーンが、内容以上に信頼感をつくる
もうひとつ強く印象に残ったのが、話の内容そのものよりも、間の取り方や
声のトーンのほうが、聞き手の安心感や信頼感に直結しているという指摘です。
早口でまくし立てるように話すと、内容がどれだけ正しくても相手の頭に
入っていきにくい。逆に、一呼吸置いてゆっくり話すだけで、同じ内容でも
「落ち着いている人だ」という印象を与えられる、という話に、
自分の話し方の癖を振り返らずにはいられませんでした。緊張すると
早口になる自覚があった僕は、話す前に一度だけ深呼吸を挟むことを
新しい習慣にしました。
✍️ 読み終えて、僕の中で変わったこと
この本を読み終えてから、僕は「人前で話す=度胸試し」という発想を
やめました。代わりに、「話す前にどれだけ準備できたか」で結果の8割が
決まるという感覚に変わっています。会議で突然話を振られること自体は
今でも緊張しますが、以前のように頭が真っ白になることは減りました。
声のトーンや間を意識するようになっただけで、周りからの反応も
心なしか変わってきたように感じています。
同じように人前で話すのが苦手なあなたへ
「話すのが苦手」というのは、才能や性格の問題ではなく、多くの場合
「準備の仕方」を知らないだけなのかもしれない。この本はそのことを、
具体的な方法とともに教えてくれます。会議での発言、朝礼、ちょっとした
スピーチに苦手意識がある方には、ぜひ読んでみてほしい一冊です。
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