『本を読む人はうまくいく』

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積読の山に自己嫌悪だった僕が『本を読む人はうまくいく』を読んで”読了率”より大事なことに気づいた理由

📚 本を買うたびに、罪悪感が積み上がっていませんか?

「今度こそ読むぞ」と意気込んで買った本が、机の隅で静かに積み上がっていく。
表紙にうっすらホコリが乗った頃には、買ったこと自体を忘れてしまう。
そんな経験、ありませんか。

僕自身、いわゆる「積読」がひどい人間でした。書店やAmazonで気になる本を見つけては
カートに入れ、届いた瞬間の高揚感だけを味わって満足し、結局最後まで読み通した本は
片手で数えるほど。会議で誰かが本の内容を引き合いに話しているのを聞くたびに、
「自分は表紙だけ知っていて中身を知らない」という妙な後ろめたさを感じていました。

決定的だったのは、上司から言われたひと言です。「お前、視野が狭いよな」。
別に本を読んでいないことを指摘されたわけではありません。でも僕の中では、
その言葉が「勉強不足」を突きつけられているように響きました。それなら本を読めば
いいじゃないか、と思って手を伸ばしても、数ページで挫折する。読書が「自己投資」
どころか「自己嫌悪の製造機」になっていたんです。

そんなときに手に取ったのが、長倉顕太さんの『本を読む人はうまくいく』でした。
長倉さんの著書は以前『移動する人はうまくいく』を読んで以来、僕の中で
「今の自分の当たり前を疑わせてくれる人」として印象に残っていたので、
今回もタイトルに惹かれて迷わず購入しました。

🔥 この本が「積読の罪悪感」に効く理由

この本のいいところは、「もっとたくさん読め」「速読術を身につけろ」という
量やテクニックの話にとどまらないところです。むしろ「読み方」そのものへの
思い込みを解きほぐしてくれる内容でした。読書が続かないのは意志が弱いからではなく、
読書に対する「べき論」に縛られているだけかもしれない。そう思わせてくれる、
行動を後押しするタイプの一冊です。

🕒 心に残った言葉・考え方

① 読書はゴールではなく、行動を変えるための手段である

本の中で繰り返し語られていたのが、「知識を集めること」自体を目的にしてはいけない
という考え方です。読んだ本の冊数や、要約できるかどうかは本質ではなく、
その本を読んだことで自分の行動が1ミリでも変わったかどうかが大事だという指摘に、
僕はハッとしました。それまでの僕は「読み終えること」自体をゴールにしていて、
最後まで読めなかった本を「失敗」だと思い込んでいたんです。行動が変わらなければ、
たとえ全ページ読み切っても、それは「読んでいない」のと同じかもしれない。
この視点の転換だけで、本に対する肩の力がすっと抜けました。

② 「知っている」人と「やっている」人の間には、深い溝がある

もうひとつ印象的だったのが、知識を持っているだけの人と、実際に行動に移す人との
差についての話です。多くの人は本を読んで「なるほど、知らなかった」で満足し、
そこで思考が止まってしまう。でも本当に人生が変わっていく人は、そのひとつを
生活の中で試してみる人なんだ、というくだりを読んで、自分の読書がまさに
「知って満足するだけ」で終わっていたことに気づかされました。この本を読んだ後、
僕は気になった一文があったら必ずスマホのメモに書き出し、その週のうちに何か
ひとつでも試すようにする、というルールを自分に課すようになりました。

③ 全部読まなくていい、という許可

積読に悩んでいた僕にとって、いちばん救われたのがこの考え方でした。本は最初から
最後まで律儀に読み通す必要はなく、自分の今の悩みに刺さる一行に出会えたら、
その本の役目はもう半分果たされている、という趣旨のメッセージです。
「読了」を目指すからプレッシャーになるのであって、「拾い読み」でいいと
言われた瞬間、肩の荷が下りるような感覚がありました。今では気になる本を
数冊同時に開いて、必要な章だけをつまみ読みするスタイルに変えています。
不思議なことに、そうしてからのほうが結果的に最後まで読み切る本が増えました。

④ 本もまた、「移動」のひとつだった

これは前作『移動する人はうまくいく』を読んでいた僕にとって、
特別に響いた考え方でした。長倉さんは以前の著書で「環境を変えることが
自分を変える一番の近道だ」と語っていましたが、今回の本では、それと同じ論理が
読書にも当てはまることを教えてくれます。物理的に住む場所や付き合う人を
変えるのと同じように、自分が普段手に取らないジャンルの本を開くことは、
一種の「移動」なのだと。同じ著者の二冊を続けて読んだことで、
「移動」というテーマが「場所」だけでなく「情報との出会い方」にも
広がっていくのを感じられたのは、僕にとって大きな収穫でした。

✍️ 読み終えて、僕の中で変わったこと

この本を読み終えてから、僕は「読書量」を追いかけるのをやめました。
代わりに、1冊につき「これだけは行動に移す」という一文をひとつだけ決めて、
それを実践できたかどうかを基準にするようにしています。積読の山を見ても、
以前のような罪悪感はもうありません。むしろ「今の自分に必要なタイミングで
開けばいい保管庫」くらいに捉えられるようになりました。

読書に対する完璧主義が、逆に読書から遠ざけていたんだと、この本を読んで
初めて気づかされました。

同じように積読に悩んでいるあなたへ

「本を読まなきゃ」というプレッシャーだけが募って、結局手が伸びない。
そんな悪循環の中にいる方にこそ、この本を薦めたいです。読了率よりも大事な
ものがあるという視点をくれるこの一冊は、積読の山を「罪悪感の山」から
「可能性の山」に変えてくれるはずです。

なお、同じ長倉顕太さんの著書には、環境を変える大切さを説いた
『移動する人はうまくいく』もあります。あわせて読むと、「移動」というテーマが
場所にも情報にも通じていることがより深く実感できるので、気になった方は
ぜひそちらもチェックしてみてください。

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