「今を楽しむべきか、将来のために我慢すべきか」で迷い続けていた僕が、『このプリン、いま食べるか? ガマンするか?』を読んで時間の使い方を見直した理由
🍮 「あとで食べよう」が積み重なって、気づけば何も楽しめていなかった
飲み会に誘われても「今日は資格の勉強をしなきゃ」と断る。欲しかった物があっても「将来のために貯金しよう」と我慢する。休日も「もっと有意義な過ごし方があるはず」と、結局どこにも出かけずに終わる——そんな生活を、僕は何年も続けていました。
「今を楽しむ」ことにどこか罪悪感があって、いつも「将来のため」を優先していたんです。でも、ふと立ち止まったときに気づいたのは、「将来のため」と言い続けているうちに、その”将来”がいつまで経ってもやってこないという事実でした。我慢を続けた先に、本当に幸せな時間が待っているのか、誰も保証してくれない。そんなモヤモヤを抱えていたときに出会ったのが、編集者・柿内尚文さんの『このプリン、いま食べるか? ガマンするか? 一生役立つ時間の法則』でした。
📖 「今」と「未来」、どちらを優先すべきかに答えをくれる本
タイトルの「プリン」は、目の前にある小さな楽しみの象徴です。今すぐ食べてしまうか、それとも後の楽しみのために取っておくか——これは日々の生活の中で僕たちが無意識に繰り返している選択そのものだと感じました。
本書のユニークなところは、時間の使い方を「幸福の時間」「投資の時間」「役割の時間」「浪費の時間」という4つに分類して考える視点を示してくれる点です。単に「今を楽しめ」でも「将来のために我慢しろ」でもなく、自分の時間がどの種類に当てはまっているのかを可視化し、そのバランスを自分の意思で選び取れるようにする、という実践的なアプローチが特徴でした。知識として面白いだけでなく、明日からの時間の使い方を具体的に変えられる内容だと感じています。
🍰 今のプリンも、将来のプリンも、両方大事にしていい
読んでまず救われたのが、「我慢すること」自体が偉いわけではない、という考え方でした。将来のために今を犠牲にし続ける生き方は、一見立派に見えても、気づけば「幸福の時間」がどんどん先送りにされてしまう危うさがある、という指摘です。
僕はこれまで「今を楽しむ=甘え」だとどこかで思い込んでいました。でも本書を読んで、今の小さな楽しみを大切にすることと、将来のために準備することは、対立するものではなく両方大事にしていいものなんだと肩の力が抜けました。目の前のプリンを食べることに、罪悪感を持たなくていいんだと思えたのは大きな変化でした。
🕰️ 自分の時間を「4つの引き出し」に分けてみる
先ほど触れた「幸福の時間」「投資の時間」「役割の時間」「浪費の時間」という分類は、本書の核となる考え方です。何気なく過ごしている一日の中に、実はこの4種類の時間が混在していて、それぞれのバランスを意識するだけで、時間に対する満足度が大きく変わる、という視点でした。
僕は実際に、自分の一日をこの4つに当てはめて振り返ってみました。すると、「役割の時間」(仕事や義務でこなしているだけの時間)と「浪費の時間」(なんとなくスマホを見ている時間)が想像以上に多く、逆に「幸福の時間」がほとんど確保できていないことに愕然としました。時間を漠然と「忙しい」と捉えるのではなく、種類ごとに分けて見るだけで、何を減らして何を増やすべきかが一気にクリアになったんです。
⚖️ ガマンにも「効くガマン」と「効かないガマン」がある
もうひとつ印象に残ったのが、我慢にも良し悪しがあるという視点です。将来の大きな幸せにつながる我慢と、ただ自分を縛りつけているだけで何にもつながらない我慢は、似ているようでまったく違う、という考え方が紹介されていました。
僕はこれまで「我慢すること」自体を目的化していて、それが本当に将来のためになっているのかを、あまり考えていませんでした。この視点を知ってから、「この我慢は何のためにやっているのか」を自分に問い直すようになりました。目的のはっきりしない我慢は、思い切ってやめてみる、という選択肢を持てるようになったのは、大きな収穫だったと思います。
🎯 「浪費の時間」を減らすだけで余白が生まれる
本書では、意識せずダラダラと過ぎていく「浪費の時間」を減らすことの重要性にも触れられています。派手な改善をしなくても、無自覚な浪費の時間を少し削るだけで、そこに「幸福の時間」や「投資の時間」を差し込む余白が生まれる、という実践的な視点でした。
僕はこれを読んでから、寝る前になんとなくスマホを触っている時間を意識するようになりました。完全にやめられたわけではありませんが、「これは浪費の時間だ」と自覚できるようになっただけでも、無駄にダラダラ過ごす時間が少しずつ減ってきた実感があります。
💡 読み終えて、僕の時間との向き合い方が変わったこと
読み終えて一番変わったのは、「今を楽しむか、将来のために我慢するか」という二者択一で悩むこと自体が、実はあまり意味のない問いだったと気づけたことです。大事なのは、自分の時間がどの種類に偏っているのかを把握し、そのバランスを自分の意思で選び直すことなんだと理解できました。
今の僕は、何かを我慢しようとするとき「これは何のための我慢か」を一度立ち止まって考えるようにしています。すべてが劇的に変わったわけではありませんが、少なくとも「今」を我慢ばかりで過ごすことへの罪悪感は、以前よりずっと軽くなりました。
📚 「今を我慢し続けている」あなたへ
もし今、将来のために目の前の楽しみをずっと我慢し続けていて、それでいて心のどこかで満たされない感覚があるなら、一度立ち止まって自分の時間の使い方を見直してみてほしいと思います。
『このプリン、いま食べるか? ガマンするか?』は、今と将来、どちらも大切にしたいと思っているすべての人に読んでほしい一冊です。目の前のプリンを、今日は食べてもいいのかもしれません。
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