『それ、すべて過緊張です。』

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家に帰っても仕事のことが頭から離れない僕が、『それ、すべて過緊張です。』を読んで「休み方」を見直した理由

😮‍💨 頑張っているのに、なぜかずっと疲れが取れない

退勤後も仕事のメールやLINEの通知が気になって、スマホを何度も確認してしまう。ベッドに入っても、今日の会議での発言や明日のタスクが頭の中をぐるぐる回って、なかなか寝つけない。休日にゴロゴロしていても、なぜか気持ちが休まらず、月曜日が来る前からすでに疲れている――そんな感覚に、心当たりはありませんか。

僕自身、まさにこの状態が「普通」だと思って何年も過ごしてきました。人よりサボっているつもりはないし、休日も一応は寝て、好きなことをして過ごしている。それなのに、朝起きた瞬間からすでに体が重い。肩や首はいつもガチガチで、ちょっとしたことでイライラしやすい。「これは単に自分の体力がないだけだ」「もっと気合いを入れれば大丈夫」と、根性論で片づけようとしていました。

📖 産業医が教える「休んでいるのに疲れが取れない」の正体

そんなときに出会ったのが、奥田弘美さんの『それ、すべて過緊張です。』でした。著者は約20社の嘱託産業医として、数えきれないほどのビジネスパーソンのメンタル不調と向き合ってきた方です。本書のタイトルにもある「過緊張」とは、体も心も常に緊張したスイッチが入りっぱなしになっている状態のこと。多くの人が「疲れが取れない」「眠れない」「イライラする」と感じているその正体は、実は単なる寝不足や運動不足ではなく、この慢性的な緊張状態にあるのではないか、という視点で本書は書かれています。

僕がこの本に惹かれたのは、単に「これが原因ですよ」と説明するだけでなく、「レスト」「リラクゼーション」「レクリエーション」という3段階のセルフケアを通じて、具体的にどう緊張を解いていけばいいのかを、行動レベルで示してくれているところでした。産業医という現場感のある肩書きも、机上の空論ではなく実際に効果があった方法なのだろうという安心感につながりました。読んでいくうちに、僕の生活の中にある「無自覚な緊張の積み重ね」がいくつも思い当たり、これは自分のための本だと感じたのを覚えています。

🔥 心に残った言葉・要点

1. 「頑張っている人ほど、自分の緊張に気づけない」

本書では、真面目で責任感の強い人ほど、常に体に力が入った状態を「普通」だと思い込んでしまい、自分が過緊張状態にあることになかなか気づけない、という指摘がされています。緊張しているという自覚がないまま、疲労だけがどんどん蓄積していくというわけです。

この一文を読んだとき、僕は思わずドキッとしました。まさに僕自身、肩に力が入っていることにすら気づかないくらい、それが当たり前になっていたからです。人からよく「肩、めちゃくちゃ凝ってるね」と言われていたのに、自分ではそれを深刻には捉えていませんでした。「気づけない」という言葉が、これほど自分に刺さるとは思っていませんでした。頑張っていること自体は悪いことではないのに、その頑張り方が体を痛めつけていたのかもしれない、と初めて自分を客観視できた瞬間でした。

2. 「レスト」は何もしないことではなく、緊張を”抜く”技術

本書で紹介される最初のステップが「レスト」です。ただゴロゴロして時間を潰すことではなく、意識的に体の緊張を緩め、神経を休ませるための具体的な行動として位置づけられている点が印象的でした。深呼吸や軽いストレッチなど、誰でもすぐに取り入れられる小さな行動が紹介されています。

これまでの僕の「休日の過ごし方」は、ソファに寝転んでスマホを見続けるだけの、いわば「体は止まっているけど頭と目は動きっぱなし」の状態でした。それは休息ではなく、ただ体力を温存しているだけだったのだと気づかされました。意識的に深呼吸をしてみたり、スマホを一旦置いて数分だけ目を閉じてみたりするようになってから、以前より「休んだ実感」を持てるようになった気がします。休むことにもコツがあるという発想は、僕にとって新鮮な学びでした。

3. 「リラクゼーション」は好きなことをして緊張をほぐす時間

2段階目の「リラクゼーション」は、趣味や好きな活動を通じて、心身の緊張を能動的にほぐしていく時間だと本書では説明されています。ただ受動的に過ごすのではなく、自分が心地よいと感じることに主体的に時間を使う、という考え方です。

僕はこれまで「趣味の時間=罪悪感を伴う無駄な時間」のように感じてしまうことがありました。仕事が終わっていないのに好きなことをするのは怠けている、という感覚です。でも本書を読んで、リラクゼーションは緊張を解くために必要な「メンテナンスの時間」なのだと捉え直すことができました。好きな音楽を聴く、散歩に出るといった小さな行動を、罪悪感なく取り入れられるようになったのは、僕にとって大きな変化でした。

4. 「レクリエーション」は非日常への没頭で緊張のスイッチを完全に切る

3段階目の「レクリエーション」は、日常から少し離れた活動に没頭することで、緊張のスイッチを完全にオフにする時間だと紹介されています。旅行や新しい体験など、いつもと違う環境に身を置くことの意味が語られている部分です。

正直、僕はこれまで「休みの日にわざわざ予定を入れるなんて疲れる」と思っていました。でも本書を読んで、時には日常から意図的に距離を取ることが、緊張を根本からリセットするために必要なのだと理解できました。すべてを一気に実践するのは難しくても、月に一度、少し遠くまで出かけてみるといった小さな非日常を取り入れることから始めてみようと思えるようになりました。

🌙 読み終えて、僕の中で変わったこと

この本を読み終えて一番変わったのは、「疲れが取れないのは根性が足りないからだ」と自分を責める癖がなくなったことです。過緊張という言葉を知ったことで、自分の不調に名前がつき、「なんとなくつらい」という漠然とした状態を、対処できるものとして捉え直せるようになりました。

今では、夜寝る前にスマホを見る前に少しだけ深呼吸をする、休日は罪悪感なく好きなことに時間を使う、といった小さな行動を意識するようになっています。すべてが劇的に変わったわけではありませんが、以前より「今日はちゃんと休めた」と感じられる日が増えてきたように思います。

💬 同じように「休んでも疲れが取れない」と感じている方へ

真面目に頑張っているのに、なぜか疲れが取れない。そんな感覚を抱えている方は、もしかしたら僕と同じように、気づかないうちに過緊張の状態が続いているのかもしれません。『それ、すべて過緊張です。』は、そんな自分に気づき、無理なく緊張をほぐしていくためのヒントを与えてくれる一冊です。頑張り屋な自分を責める前に、一度この本を手に取って、自分の体と心の状態と向き合ってみてはいかがでしょうか。

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